ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「東大阪のお嬢さま『雪子』」その64

隣の班との合同で
エキスポランド
(現在はなくなってしまいましたが
当時は
新しくて
人気の
パビリオンでした。)
に行く予定を立てました。

雪子は
そんなところが
好きだから
行くことを
約束しました。

古屋さんは
止めたかったのですが
これも付き合いかと思って
行くことにしました。

松本君は
なかなか
話ができなくて
少しだけ会えたので
篠原君が
言ったら
すぐに断られました。

エキスポランドより
麻雀のほうが
良いらしいのです。

「篠原君は
雪子さんが
行くのだから
必ず
いくよねー」と言って
行くかどうかさえ
聞かれませんでした。

篠原君は
行くかどうか
迷っていました。

行くのは
日曜日ですが
家業を
手伝うのが
篠原君は
決まっていました。

何と言っても
資産家ですので
休むことがないのです。

その日の朝まで
悩んでいたのですが
事業に
少しトラブルがあって
行くことができなくなりました。

当時は
携帯電話というものがありませんので
連絡もなしに
やめたのです。

お母さん  ありがとうございました

今週のお題「おかあさん」

 

母の恩は

山よりも高く

海よりも深い

到底

その恩を返すことはできません。

 

感謝だけが

子供に残された方法だそうです。

 

私の母は

12歳の時から

働き始め

難関苦行の果てに

相当な資産を作り出しました。

 

私が困らないようにと

個人年金国民年金基金などをかけて頂いて

私の現在の老後には

お金の面だけでは何ら問題ありません。

 

そんな母親に

親孝行など

及びません。

 

ただただ

感謝するのみです。

 

皆様も

お母さんがおいでになったら

言葉だけで充分ですから

「ありがとうございます。」と

言って下さい。

 

万が一

私のように

お母さんがおいでにならなかったら

「ありがとうございました。」と

心に念じて下さい。

 

きっと天国の

お母さんは

我が子の成長を

喜んでいると思います。

 

わたしも

「ありがとうございました。」と

いつも感謝感謝です。

ブログ小説「東大阪のお嬢さま『雪子』」その63

篠原君は
一途です。

雪子
一途です。

今で言えば
ストーカーだったかも知れません。

一途に
雪子を
好きなって
時間が経過しました。

4人で実験する時は
古屋さんが
実験のほとんどを
するので
閑なので
篠原君は
雪子に
話しかけました。

雪子は
仕方がないので
あわせていました。

そんな時間が
相当すぎていきます。

だれが見ても
篠原君が
雪子を
好きなのが
わかりました。

反対に
雪子が
乗り気でないことは
わかっていました。

迷惑に
思っているように
みんなには
わかりました。

真知子が
少しは
助けに行くのですが
実験を口実に
やめていました。

建前では
早く
自立して欲しいということで
本心では
雪子ばかりに
手をかけられないと
いうことで
そうしたのです。

手相の生命線がふたつに大きく分かれているのは転機?

ほんの少しだけ

時間があったので

手相を

インターネットで調べました。

 

私の生命線が

手首近くで

大きくふたつに分かれています

 

一本は

途中で消えて

もう1本は

手首まで

ハッキリと伸びています。

 

インターネットでは

諸説あるみたいですが

人生が大きく変わるそうです。

 

転機ですよね。

 

65歳になって

つぎの転機とは

死ぬことかと思っていたのですが

生命線からは

そうじゃないらしいのです。

 

悪い方に変わったら

どういたしましょう。

 

日々是平穏を願うだけです。

 

 

ブログ小説「東大阪のお嬢さま『雪子』」その62

女性と
付き合いたいと
思ったことは
何度かありましたが
いつも
片想いだった篠原君は
驚きです。

だからといって
その波に乗って
彼女を
作ろうとはしませんでした。

恥じらいのためか
ながく
友達もいないため
かたくなになっていたのか
理由はともかく
興味ないことを
装っていました。

そんな篠原君ですが
好きな人が
いたのです。

雪子が
好きだったのです。

色白の
ショートカットの
女性が
好きだったのです。

薬学部には
雪子より
可愛くて
美人で
性格のよい女学生も
多かったのに
その中のひとりは
明らかに
篠原君に
好意を持っていました。

その人を
袖にして
雪子を
好きになった理由は
篠原君自身も
わからなかったのです。

ブログ小説「東大阪のお嬢さま『雪子』」その61

雪子は
奨学金のことなど
知りませんでしたが
真知子に聞いて
篠原君が
お金持ちだと言うことを
知ったのです。


「私と同じくらいなのかしら」
と思いました。

でも
同じではなかったのです。

実際には
雪子は
雪子が
お金持ちではなく
お祖父さんが
お金持ちだったのです。

それとは反対に
篠原君は
中学生の頃から
事業をしていて
母親と
一緒に
資産を作っていたのです。

篠原君自身が
お金持ちだったのです。


雪子は
それを
知りませんでした。

篠原君が
お金持ちだとわかると
クラスメートの
女子たちは
何となく
篠原君を見るようになりました。

イケメンでもなく
女性と付き合ったこともない
篠原君が
少しだけ
ほんの少しだけ
もて期が来たのです。

篠原君は
そのことが
青天の霹靂でした。