ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「アスカルの恩返し」その17

一日だけ入院して
飼い主が
迎えに来てくれました。

狭いケージから出て
少し伸びをしてから
飼い主を見ると
何かいい人のように思いました。

手術代を
払って
動物病院出て
歩いて帰りました。

前のように
飼い主を引っ張って
帰りました。

その時から僕の
耳は
手術をした
右側が垂れて
左側が立っている
様になりました。

飼い主は
それを見て
日本で一番有名な
「ハチ公」と
同じだと
よく僕に言ってくれました。

入院中
いろんな犬の
話しを聞いて
犬が
病気になると
「処分」されることも多いのだそうです。

高いお金を払って
手術する人間は
犬の立場で言えば
少ないそうで
それよりも
若くて可愛い
犬に交換する方が
多いそうだと
犬たちが
話していました。

多いかどうかにかかわらず
そんな人間が
いること自体
犬にとっては
腹立たしいと
僕はその時
じっと聞いていました。