ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「東大阪のお嬢さま『雪子』」その23

お祖父さんの
農機具の会社の売り上げが
落ちてきました。

鍬や
備中などの
農機具は
機械の
耕運機に
取って代わられていったのです。

お祖父さんは
新しい仕事を
始めなければならないと
考えて
雪子の
父親に言っていました。

お祖父さんも
父親や
会社の全員で
良い知恵を
出し合っていたのです。

そんな簡単に
新規事業が
見つかるわけもありません。

あーでもない
こーでもないと
探していました。

会議も
何回も
開かれました。

「会議は踊る」と
思うぐらい
時間ばかり浪費する
会議になっていました。

そんな会議に
何もわからず
プラスチックでできた
おもちゃ
具体的には
飛行機ですが
もって
乗り込んできたのです。

当時は
まだまだ
ブリキのおもちゃだったのですが
プラスチックは
珍しかったのです。

飛行機を
手で
飛ばしながら
お祖父さんのところに
やって来て
見せたのです。

お祖父さんは
その飛行機を
しげしげ見て
以前の
ブリキの
飛行機とは
全く
違うことに気が付きました。