ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

日記

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その103

お互いに 顔を見合わせて 笑顔で うなずきました。 美味しかったのです。 予想を裏切ってしまって 話は 大きく発展しました。 美味しくなかったら あれから 40年になるのに 潰れてしまうのだという 結論になってみました。 国道筋で タクシーを ひらって 十…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その102

創も 行きたいと言いましたが 大学を休むことになるので 止めました。 翌日 早朝出掛けました。 創も 笑顔で見送ってくれました。 福知山線経由で 豊岡に着きました。 豊岡に着くと タクシーを使って そのケーキ屋さんのところまで行きました。 喫茶店も や…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その101

101 家に帰ってきて 入院までの 限られた日を どう過ごすか まず考えました。 翌日は 休みでしたが 敬子に電話して 会社にまず電話をしました。 病気のことは 既に話していて より細かい所を 話しました。 到底 仕事に戻ることが できないことを 話して 会社…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その100まで

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」は 前編 クリスマス編 完結編と 3部構造になっています。 完結編を書いて 3年半が過ぎてしまいました。 昨日 再び 全話読んで また涙を流してしまいました。 きっと 自作の小説は 凡作・駄作でも感動するのでしょう。 あれ…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その99

その沈黙の時間 十詩子は 薬物療法を受けるかどうか 迷っていました。 「高校を出て 都会で働き始め 悟と出会い 誤解から別れて でも忘れられずに 思い続けて 再会して 結婚できて 幸せでした。 これ以上の幸せは もうやってこない 万が一にも 薬物療法が成…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その98

十詩子: 薬物療法をすると 病気が治るでしょうか 医師: 残念ですが 完治するかどうか わかりません。 十詩子: 治療成績はどのくらいでしょうか 医師: エビデンスは 70人に1人でしょうか。 十詩子: 治療しない場合は どのくらい生きられるでしょうか。 …

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その97

病院に行くことに 手慣れた 十詩子は 受付をして 外来待合室の 椅子に座りました。 同じように 付き添いの多い 待合でした。 予約時間が過ぎ 番号が呼ばれて 診察室に入いりました。 老練な医師は 十詩子を見ながら 曇った顔で 話し始めました。 「横浜の先…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その96

十詩子は 自分が 落ち込んでしまうと 悟や創は 取り付くものがないと 考えたからです。 空元気です。 主治医への手紙と 検査記録の 大きな封筒が 机の上にありました。 お風呂に入って さん人は さっさと寝ました。 いつものように 悟と十詩子は 抱き合って…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その95

悟は 抗がん剤治療の 細かい所を 医師に聞きました。 医師は 専門でないので よくわからないが 治療成績は 良くないと告げた。 悟は 明らかに がっかりした様子で それを見た 十詩子は しっかりしなければと おもいました。 駅の近くで 昼食と 夕食をたべま…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その94

時間が来たら 十詩子は呼ばれて 注射を打たれて 説明され 1時間休養です。 その間も 水を飲むように言われていました。 それから 機械の中で 30分ほどいて 検査されました。 外に出てから また30分ほど休養してから 外来の待合室に行きました。 看護師が 「…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その93

病院では たくさんの 患者と その付き添いであふれていました。 予約した時間が来ても もちろん 診察は始まりません。 1時間ぐらいして 呼ばれて 3人は 診察室に入りました。 40過ぎの 医師は しっかり 十詩子を見ながら 話しました。 「紹介状を見る限り 膵…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その92

家に帰ると 待っていたかのように 電話がかかってきました。 敬子からの電話でした。 セカンドオピニオンについての 電話でした。 十詩子の会社は 以前は 大きな病院も持っていて その関係で いろんなルートで 東京の 名医にたどり着いたそうです。 外科医で…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その91

病院は近くです。 公立の病院で 地域では ナンバーワンということになっています。 受付で 紹介状を渡して 待合で待っていると 番号を呼ばれて 診察室に さん人は入っていきました。 40過ぎの 医師が 紹介状を 見ながら 十詩子の方は見ずに 「残念ですが 主…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その90

悟は 驚きました。 昨日とはうってかわって 元気なんです。 いつものように 食事の時には なんだかんだと 話しかけてくるのです。 悟も 創も からげんきだと 思いました。 創が セカンドオピニオンの 何人かの先生を 探し出してきたのです。 9時なったら 電…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その89

大根と人参鶏肉の煮物 わかめのお味噌汁が 出来上がったので 十詩子と 創を呼んで 夕ご飯になりました。 いつもの 食事とは 全く違いました。 楽しく あーだ こーだと 話して ゆっくり食事をするのが 常でした。 何も おしゃべりすることなしに 食事が終わり…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その88

医師は 今わかっていることを 詳しく説明してくれました。 悟と十詩子は うなずいてはいましたが 何が何だか わかりませんでした。 最後に 「セカンドオピニオンが必要なら 検査結果を お渡します」と 付け加えました。 十詩子は よく理解しないまま 「お願…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その87

医師にとって 告知は 日常茶飯事ですが 思慮深い 医師なら 話すことが おっくうになるものです。 電子カルテで エコーの 画像を示しながら 説明し始めました。 パソコンに慣れている 悟と十詩子には もう充分 その結果は わかってしまいました。 十詩子は 血…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その86

悟が 「大丈夫?」と 聞いて来たので 「たぶん 大丈夫」と 答えました。 そこに 看護師がやってきて 「午後の診察で 先生が 結果を 話すので 午後まで 待って下さい。」 言ってきました。 朝ご飯を 食べていない十詩子は 病院の食堂で うどんを 食べました。…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その85

悟も その日は 非番だったので 付き添いで 一緒に行きました。 その病院は 病気のデパートの 悟にとっても 初めてでした。 多くの患者には 付き添いがいて 普通の病院とは 全く違いました。 受付をすまして 検査室の前に 座っていました。 看護師が 前処理で…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その84

クリスマスイブの翌日 つまり クリスマスの日に 十詩子は 近くの お医者さんのところに行きました。 悟は 毎月のように 行っていましたが 十詩子は 珍しいかったです。 問診と 触診をして お医者様は 精密検査を受けるように 紹介状を 書いてくれました。 そ…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その83

十詩子は 元気の塊で みんなが病気に倒れている時でも 十詩子だけは 病気になりませんでした。 お腹の異常は 今までには なかったので 驚きました。 悟は 病気で良く休みます。 自分のことを 「病弱」と 言っていました。 それで 一年に一度 春に 人間ドック…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その82

AIの研究が ほどほど進んだその年の クリスマス 大きな転機が やって来ます。 悟は 母親が 亡くなるまで その趣旨を 理解しないまま クリスマスイブの夜は 盛大に祝っていました。 十詩子の方も 就職してからは クリスマスイブの夜は 原則ひとりでした。 会…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その81

十詩子には 細かな所まではわかりませんでしたが 概要は 助手の説明で わかっていました。 「私のかわりをする AIができたら 私は絶対に要らなくなるわね。 でも 助手のあなたは これを操作する必要があるから 何時までも いるんじゃない」と 助手に言ったら…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その80

あれから 2年が経ちました。 大学3年になった 創は 就職活動していました。 リクルートスーツを着て 東京へ 会社訪問の毎日です。 十詩子は 会社に口利きをしようかと 言いましたが 創は 断りました。 十詩子たちは それが せがないと思いつつ 頼もしくも思…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その79

翌年になって 十詩子も 60歳を迎えました。 老齢厚生年金の 比例報酬部分が 頂ける年齢になったのです。 悟は すでに 受給していました。 男性の悟は 60歳からもらえる 年金は 最後の世代になっていて 「ラッキー」と言って 受給申請をしました。 十詩子は …

右手挙げて 左手挙げて

やりませんか 手を挙げる この運動 この早さでは 私には出来ません。 運動神経抜群の あなたなら 大丈夫ですよね。

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その78

そんな言葉に のせられて 創は 頑張っていました。 残念ながら 高校生の時の 彼女とも別れて 頑張っていたのです。 十詩子の 会社を 見学したいと 言うので 見学をしました。 オフィスには 書類なんか まったくありません。 ペーパーレスの オフィスだったの…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その77

創は そのことを 聞いていたのです。 デートに行ったのですが 電車が 人身事故で 止まっていて帰ってきていたのです。 大声で ふたりが笑っていたので 「何々」と言って 部屋に入ってきたのです。 十詩子が そんな重要な ポストにいたとは 知りませんでした…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その76

重用された十詩子の お給料は 嘱託とは言え 相当な金額になっていました。 はるかに 悟を超えていました。 十詩子は それが 気に掛かっていました。 仕事は良いけど お給料が これでは また問題にならないか 心配だったのです。 何でも相談する約束には なっ…

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その75

尼崎チームの略でしたが いつの間にか 「オーソリティー 十詩子」の略に なっていました。 アメリカの 会社の 買収では 十詩子の 分析では 隠れ負債があることが あるとして 断念されると 賛成派に 相当揶揄されたのですが 3ヶ月後に その会社が倒産すると …