ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

構造計算書偽造事件について4

言語道断なこの事件の対処方法が、報道されていますが、

法律的な面は、弁護士さん等に譲るとしまして、
建築上の対処方法について述べます。

建築の構造計算をする時、安全を確かめるためにするのですから、
安全側誤差は、もちろん許容されます。

当該問題の建物の構造計算書が手元にありませんので、
どれほどの精算をしているかわかりません。
もう一度雑壁(通常は、構造計算上強度を負担しないと仮定している壁)や打ち増し(意匠上あるいは、収まり上コンクリート断面を増すこと)の分を計算入れて計算し直しては、どうでしょうか。建物の形状にもよりますが、これによってクリアーするものもできてくると思います。


少し話は、変わりますが、
私が、某市役所で構造計算した時のことを簡単に述べます。
法規上の規定のみでは、本当の大地震に耐えられません。そうだからと言って、
むやみに丈夫なように計算を始めると、税金の無駄遣いと批判され、監査に引っかかります。
それで私は、強度が負担できる要素である雑壁等を安全側誤差として計算に入れずに設計しました。そのため私の設計した建物は、強度が充分で先の阪神淡路大地震でも何の支障も来しませんでした。

次回は、構造計画によって節約する方法を簡単に述べます。

今日は、クロス張りをしていました。
また、手軽で簡単なクロスの張り方について述べてみますね。