ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

マンション管理士何でも相談室の回答

マンション入居者から次の相談がありましたが、
返信のメールアドレスがないので、
このブログでお答えします。
マンション管理士何でも相談室

なお御質問者・御質問建物が特定できないように
一部御質問を、変えています。
ご了承下さい。
以下御質問に逐次お答えします。


数年前に新築で購入したマンションに居住しているものです。
入居後、わずかに経過した頃から、
居間の天井に対角線状の亀裂があるのを発見しました。

天井に対角線上のひび割れが生じることは、極めて珍しい事です。
対角線上に亀裂が生じるのは、大きな剪断力(右と左でずらすような力)
がかかったと思われます。天井即ち床に剪断力が加わるのは、
地震か何かが起き、建物が不整形のために(例えば建物の平面が
直角上に曲がっている曲がり部分のようなところ)大きな力が働いて、
ひび割れを生じたものが多いと思います。
地震に限らず、建物の不動沈下でも同様の障害が起きます。

始めの点検時に壁紙をはがし、パテで補修してもらいましたが、
また浮き出てきている状態です。

「ひび割れ」が進行していますので、
例えば不動沈下のようなものが怪しいと推測されます。
(その間にまた地震があれば別ですが、)

その他、そのひびの延長線上にある隣の和室の窓枠下の
外壁と室内の壁にやはりひびわれがあり、
調べてくれとしつこいぐらいに言って、
やっと、まずは内壁を取り除いて見たところ、
スタイロフォームの断熱材に、ひび割れていました。

柔らかい発砲スチロールにひび割れが生じるくらいですので、
下地のコンクリート躯体には、相当のひび割れを生じていると思います。

建築会社側は地震等の力が加わったせいで構造には問題無いと言い、
まずはめくった内壁をすぐにスチールの溝の様なものを付け、
なおしました。

修理の仕方は、ともかくとして、
地震がどの程度のであったか判りませんのが、
とても心配です。
震度6以上のゆれであったら、その程度の亀裂は、
仕方がないと思いますが、それ以下でその亀裂を生じるのは、
いかがなものでしょうか。

外壁の亀裂は他の階でも起こっているようでしたが、
危険を伴う作業なので後でなどと言い、
一年後のつい1ヶ月ほど前に補修したばかりです。

どのような亀裂であったのでしょうか。
亀裂の原因が、構造上あるいは、施工上のため起こっているなら、
大変です。原因を、調べられたのでしょうか。
どのような亀裂であったのかが分かりませんので、
推測ができません。

その他、バルコニーにも亀裂を発見し、補修してもらいました。
こちらは、白い水のようなものが出ていました。

バルコニーの亀裂は、壁と直角でしょうか。直角の場合は、
乾燥ひび割れが疑われます。
壁と平行な場合は、大変危険です。よくお調べ下さい。
白い水は、コンクリート内を水が通っているという証です。
水が長く通っていると鉄筋を錆びさせるもととなり、
耐久性に大きな悪影響を与えます。
バルコニーの防水をして下さい。

築数年くらいでこのような状態というのは、異常ではないでしょうか?

少し心配です。
他の部屋もないか管理組合でアンケートをされては、どうでしょうか。

最近の構造計算の偽造等の事もあり、非常に心配です。
近日中に住民が集まり、耐震診断をするなど相談して決める予定です。

この問題は、大きな問題です。
建築士が良心に反して、故意に構造計算書を偽るなどとは、言語道断です。
管理組合で保管している建築申請書副本に綴じてある構造計算書に
今話題の正規に構造計算ソフトでした時の印が押されているかどうかご確認下さい。
押してあったとしても、心配は、ありますので、
構造計算事務所に、
依頼されるのも最終的には、よい方法です。
また経費を節約するため、建築した時の設計データを、図面ではなく、
デジタルのデータで保管されることを勧めます。
管理組合が保管されていない場合は、売り主にお願いして下さい。
(今日、建築は、全てCADと言われるコンピューターで設計されています。
データには、概ね互換性があり、
構造計算もそのデータで行うことが可能です。)