ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

アスカルの童話

風が強くて本当に寒い一日でした。
寒いのは、大嫌いですので、家の中にいたいのですが、
そんなわけにもいきません。

今日は、うろうろ仕事をしました。
(うろうろ仕事とは、関西の方言でとりとめもない小間切れの仕事という意味です。)

それで今日は、久しぶりにアスカルの童話を書いてみようと思います。





昔々、あるところに、おじいさんがいました。
おじさんは、犬を飼っていました。
犬の名前は、アスカル、、、
おじいさんは、アスカルを可愛がっていました。
ある日のこと、おじいさんは、アスカルと散歩に出かけました。
アスカルは、いつものようにおじいさんを引っ張って行きました。
おじいさんは、引っ張られながら必死にアスカルについて行きました。
池のそばまで来たとき、アスカルは、池の向こうに、猫を見つけました。
アスカルは、全力でおじいさんを引っ張りました。
おじいさんは、必死に耐えながら引きずられていました。
しかしおじいさんは、小石につまずき、アスカルのひもを、
思わず放してしまいました。
アスカルは、ひもを放されたので、もんどり打って、池にはまってしまいました。
おじいさんは、池をじっと見ました。
アスカルは、浮かんできません。
どれくらいおじいさんは、池を見ていたでしょうか。
突然、池の中央が、明るくなって池の中から、
若い女の人---池の精---が浮き上がってきました。
おじいさんは、びっくりしました。
上がってきた池の精は、おじいさんに、
「あなたが、池の中に落とした犬は、引っ張るアスカルですか。
それとも、引っ張らないアスカルですか。」
優しく言いました。
おじいさんは、びっくりして何も言えませんでした。
そうすると、女の人は、
「そんなに、驚く事は、ありません。
私は、この池の精です。
あなたが、池の中に落とした犬は、引っ張るアスカルですか。
それとも、引っ張らないアスカルですか。」
ともう一度優しく聞きました。
おじいさんは、思わず「引っ張るアスカルです」と言ってしまいました。
それを聞くと、女の人は、
「正直な人ですね。あなたには、引っ張らないアスカルを、あげましょう」
と言って、池の中から引っ張らないアスカルを、おじいさんの前に連れてきました。
おじいさんは、そのアスカルを連れて家に帰りました。
このあと、おじいさんと、引っ張らないアスカルは、仲良く暮らしました。
一方、池の中では、引っ張るアスカルは、
池の精を引っ張り回したので、
池の精は、スマートになって喜んだそうです。

みんな幸せになって良かったね