ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

アスカルの童話

アスカルとおじいさんの運命は、どうなるのでしょう

ある日おじいさんは、
浜辺を歩いていると、
子供たちにいじめられている一匹の犬を見つけました。
かかわりになりたくなかったので、おじいさんは、
目を伏せて通り過ぎようとしました。
しかし、
その犬は、悲しそうな目でおじいさんを見ました。
目と目が合ってしまって、
おじいさんは、かわいそうになりました。
子供たちにお金を上げて、その犬をつれて帰ろうとしましたが、
おじいさんを引っ張ったので、おじいさんは、転けて
その犬は、駆けてどこかに行ってしまいました。

おじいさんは、痛かったし、悔しくなりました。
「せっかく助けたのに、恩を仇で返すとは、なんと言うことか。
犬畜生にも劣るぞ」と思いました。
でも、「犬畜生だから仕方がないか。」
と思い返して家へ帰りました。

それから何日かたち、おじいさんは、
そのことを忘れてしまいました。
ある日のこと、
おじいさんが、家を出かけようとすると、
一匹の犬が家の前にいました。
犬は、
「私は、アスカルと言います。
先日は、私を助けてくださってありがとうございました。
あのときは、驚いてしまい、引っ張ってすみませんでした。
犬の国の女王様の所に帰ったところ、
『恩を返さないのは、人間にも劣りますよ。
早く行って恩返しをしてきなさい。』
と言われてしまいました。
おじいさん、何なりと私にお申し付け下さい。
最善を尽くして恩返しします。」と言いました。
おじいさんは、犬がしゃべったので、ビックリしました。
驚きのあまり声が出ませんでした。
それを見たアスカルは、
「ビックリしなくてもいいです。
私は、女王様の力で少しの時間だけ
人間の言葉を話せます。」
と言いました。
おじいさんは、「なんと言うことか。
別に恩返しなどいりません。
犬の国とやらに帰ってもいいよ」と言いました。
アスカルは、
「それでは、人間にも劣ります。
是非私に恩返しをさせてください。
そうだ私をおじいさんの番犬にしてください。
きっと役に立ちます。
何もいりません。
朝と晩の散歩と、ドックフードと、少しのおやつ、
それと時々美味しい物をくだされば、、、、」
と言いました。
おじいさんは、眉を少し細めながら、
「それだったら普通の犬じゃないか」
と心の中でつぶやきながら、
こんな犬に関わりを持ったら
ひどいことになるかもしれないと思いました。
それで、おじいさんは、
「本当に私は、恩返しなどいりません。
早く帰って。」と言いました。
しかし、アスカルは、さっさとにおじいさんの庭に入り込み、
丸丸になって寝てしまいました。
おじいさんは、そんなアスカルを見て可愛いと思ってしまったのです。

そんなこんなで、アスカルは、おじいさんの所で住んでしまいました。

おじいさんは、アスカルを散歩させる時以外は、
アスカルを可愛いと思えるのですが、
散歩させる時は、おじいさんを引っ張ってひどい目に遭うのです。

教訓:犬を助ける時には、注意しましょう。


本当にアスカルは、可愛いのですが、、、、、、、、、、、