ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

昭和30年代初めの頃

貧しかったけど幸せだった昭和30年代初め、
私は、幼稚園から小学校入学の頃でした。
今になった客観的に考えると、そうでは、ないことがはっきり分かったのですが、
「当時は、みんな貧しかった」と思っていました。
「これが当たり前だ。」と思っていました。

テレビドラマ「おしん」の中に「大根めし」が出てきます。
「大根めし」は、貧しさの象徴として出てくる様に思うのですが、
当時の我が家では、「大根めし」は、一年に1回の贅沢でした。
私の育ったところでは、二毛作で、冬作は、大麦を作ります。
食事は、半麦米(はんばくまい:
半分大麦が押し麦になってお米と一緒に炊いたご飯)
です。
新米が取れた日だけ、白いご飯が食べられる日でした。
家族全員が、腹一杯白いご飯、
と言っても大根が3分の1ぐらい混ざっていますが食べました。
子供の私にでも美味しかったことを憶えています。

きっと「おしん」の秋田では、冬作がないので、
麦ができなかったので、
そのようになったのかと思いますが、
今から40数年前まで麦ご飯を食べていました。
それでも、幸せでした。