今日は、卑近な話なのでご注意下さい。
私が住んでいた昭和30年代のトイレは、
外にありました。
くみ取り式ですので
こちらの地方では、外に設けるのが
普通でした。
でくと大きさは、畳一帖大ぐらいです。
屋根は、瓦葺
壁は、小舞竹に土壁の荒壁のみの仕上げです。
窓は、そこだけ荒壁を塗らずに
開けておきます。
小便器は、
「こえたんご」と呼ばれる器が置いてあります。
大便器は、ためつぼの上にあり、
木の床に穴が開いています。
今なら陶器の便器でしょうが、
そのようなものもありません。
木製の「きんかくし」が付いています。
紙は、新聞紙が適当な大きさにきっておいてあります。
手を洗う水だめが出口に吊ってあり
下の棒を上げると少し水が出るのです。
話は、少し代わりますが、
トイレは、「せんち」とも言います。
「せんち白壁」といわれてた人がいました。
外にあるトイレに
荒壁だけでなく、
白の漆喰を
塗っていたため
やっかみから出た
あだ名だと思います。
別にお金があれば
お金を出してもいいですよね。