昭和30年代始めの頃 弁当箱
昭和30年代初めの頃の弁当箱は、
どのようなものだと皆様記憶しておられますか。
今の若い方なら
昔はだから
「竹の皮」だろうという方もおられるかも知れません。
「竹の皮」は、肉を買う時に包んでいたように思いまが
弁当に使うほど、そんな昔ではありません。
「だったら竹編み弁当箱でしょう」と聞こえてきますが
そのような高価な物ではありません。
私が使っていたのは、
アルミの弁当箱です。
黄色のアルマイト処理がされた弁当箱です。
小判型で私の物はたぶん長径が15cm
深さが6cm位でしょうか。
間違っていたらすみません。
蓋は、同じアルミで
それほど深くはありません。
もちろんゴムパッキンや
蓋を開かないようにする装置など
一切付いていません。
ご飯を入れて
私の場合は、めざしを焼いて醤油に
浸けたものを五つぐらい入っていました。
それから野菜の煮付けが付いていました。
若い人からは、
日の丸弁当と違うのかと言うご指摘があると思いますが、
日の丸弁当ではありません。
私の村では、
梅の木はありませんでしたから
梅の実は採れませんでした。
梅干しを浸けるためには、
梅を買わねばならず
そのようなことは、許されません。
と言うわけで
梅干しは、昭和30年代には、
食べなかったと言っても過言ではありません。
だから梅干しで弁当箱に穴が空く
と言うことはありません。
ある意味弁当箱に
穴が空くのは、
お金持ちだったんだと思います。
日の丸弁当は、
粗末な弁当ではありません。
皆様はどのような記憶がありますか。
幸せな思い出だったらいいですね。