ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

昭和30年代始めの頃 さくら荘 その6

昭和30年代始めの頃 さくら荘 その6

昨日の台所の続きです。
今とは少し違う台所の
特長があります。

先日テレビを見ていましたら
15mm角のタイルを貼った
洗面器が「とてもおしゃれ」
と皆様が絶賛しておられましたが
このさくら荘の
流しは、
その「とてもおしゃれ」な
総タイル張りだったのです。

当時の流しシンクの作り方は、
低級な方から言いますと

1.木で囲っただけのタイプ
2.モルタルで作ったタイプ。
2.木の上のブリキのハンダ付けのシンクを取り付けたタイプ
3.木の上にブリキのハンダ付けのシンクを取り付け
 その上のタイルを貼ったタイプ
です。
このほかに貧乏な私は見たことがありませんが
きっと銅板をハンダ付けしたタイプ
があったのかもしれません。

上に示すように
タイルを貼るのは、
最高の仕上げで
すばらしい施工だったのです。
それと塩化ビニルの排水管を
用いることにより
水漏れが無い流しシンクが達成されたのです。
”最新の技術”を駆使してさくら荘は、建築されたのです。

しかしこの最上の施工も
少し使うと
困ったことがすぐ起きます。
それは、
このタイルの流しとシンクは
極めて汚れやすいのです。
ただでさえ水を使い
油と熱を使い汚れやすい流しなのに
そこ小さなタイルを貼ると
その目地を汚してしまうのです。

入居者とタイルの目地の汚れとの
果てしない戦いが始まるのです。

台所はの汚れは困りものですよね。