ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

昭和30年代始めの頃 さくら荘 その9

昭和30年代始めの頃 さくら荘 その9

昭和30年代のですので
もちろんさくら荘は、
畳の部屋です。
土壁漆喰塗り真壁造り
竿縁天井
畳敷きです。

そんな専門的なことを言われても
わからないとおっしゃる若い方に
飛ばしていくか
もっと詳しく述べるか
迷うところですが、
どうしましょうか。

私は、くどい説明が好きな人間ですので
やっぱり詳述することにします。

最近のお部屋の壁の作り方は
柱と柱の奥行き(建築用語では、「見込み寸法」と言います。)
と同じ間柱の両面に
石膏ボードを打ち付け
パテ刷りの上クロス貼りとなります。
乾式工法ではっきり言って簡単で
防火・遮音性もありよい方法です。

それに対し在来の方法は、
まず柱に貫と呼ばれる
板を通し(普通三段)
小舞(細い竹あるいは、細く裂いた竹を
縄で編んだ壁下地)
左官で荒塗り裏返し中塗り漆喰塗り
をしてやっと完成です。
湿式工法といいます。
本当に大変です。
そこらは汚れるし
時間はかかるし
また「ちり」と呼ばれる
柱と土壁の境は空いてきて
ひどい時には、向こうが見えるほどになってしまいます。

こんなのいやですよね。
やっぱり隣のお部屋の光が入ってくると困ります。

お金もかかるし
時間もかかるし
それでいて
隙間もある
土壁漆喰塗り真壁造りは、
いいとこなしのように思いますよね。
でも
土壁は、
余分な湿気を吸ってくれるし
今はやりの
シックハウスにもある程度
役に立つみたいです。
また気密性がない方が
逆にいい場合もあって
見直されているみたいです。
皆様
和風の造りは、
好きですか。

私も時間とお金があったら
和風造りにするのですが、、、