ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

昭和30年代初めの頃 田んぼの畦 その1

昭和30年代初めの頃 田んぼの畦 その1

もうすぐ田植えの時期ですね。
田植えををするときには、
畦(あぜ)はすごく大切です。

畦と言うのは、
田んぼの境界に
少し高くなった
線状のところです。

田んぼには、水を張りますので
本当に水平に作られます。
隣田んぼとの境の畦が、
水をもらさないための堤防になります。
少し高い田んぼの持ち主は、
田んぼの土を
鍬で練って
畦に塗りつけます。
簡単なように思えますが
これが大変な仕事です。
普通田んぼは、
縦長にできていて
畦が長いのです。
それにもっと気を付けなければならないことがあります。

農家の皆様なら
わかると思いますが、
その他の皆様おわかりになるでしょうか。

それは、こうして畦の防水を作っていくと
だんだん畦が、ちょっと高い田んぼの方に
移動していくのです。

上の田んぼの人は、畦に土を塗りつけます。
下の田んぼの人は、
畦を少し削って田んぼを広くします。
そんなこんなをしていれば
何十年と経つと
畦は隔日に高い方の田んぼの方に移動してしまい
終いには、上の田んぼは、無くなってしまいます。

父母兄は、このことを一番恐れていました。
そのため土を塗る時は、
畦を少し削ってから
塗りつけるのです。
そうすると何時までも畦は、移動しません。
でもこれが大変なことなんです。
畦は草が生えており
そう簡単には、鍬で削れない。
柔らかい土でないのです。

父母兄は大変なことでしたでしょうね。
私は、見ていただけですが、
ありがとうございます。