ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

昭和30年代初めの頃 さくら荘 その33


昭和30年代初めの頃 さくら荘 その33

ガスタンクについて
不思議に思っておられる方が
おられると思いますので
説明します。
知っている方は、
ご容赦を、、

私も不思議でした
あの鉄でできている
タンクが
上下すのですから
さぞかし大きな
モーターでも付いているのかと
思っていました。

モーターで上下するのではありません。
あれは
ガスの圧力で
上下するのです。

まず石炭を
蒸し焼きして
ガスを発生させます。
石炭の中に含まれる
水素が
炭化水素として出てくるのです。
もちろん空気を多量に送ると
燃えてなくなってしまいますので
不完全燃焼させるのです。
だから多量の一酸化炭素を含んでいます。
一息吸えば動けなくなるほどの
強力な物です。

そのガスを蓄えるために
タンクに送るのです。
空気と混ざると大変危険ですので
原理的には、
水の中にコップを伏せ
その中にガスを貯めていくのです。

ガスが貯まると
コップが浮き上がってくるのと
同じ理屈で
重いガスタンクも
浮き上がってきます。

周囲が
水につかっていますので
ガスタンクの
下の方は、
錆びています。
それでこんなタンクを
有水タンクと
呼ぶらしいです。

そしてこの鉄のタンクが
落ちようとする圧力で
家庭に送っているのです。

すごいですよね。
今は上下するガスタンクは
もう見あたりません。
中に蓋があって
見えない構造になっているのです。

ビックリですよね。

もっと話を脱線させるなら
あのガスタンクや石油のタンクを
ちょっとしたことで
つぶす方法があるのです。

それは、空気孔を
塞いでしまうのです。
そうすると
内部の石油等が減っていく段階で
空気が入ってこなくなると
負圧になって
押しつぶされてしまうのです。
もちろん今は
二重三重の安全装置があって
そんなものつぶれないようになっていますが
そのような事故は、
有ったみたいです。

大気圧は凄いですよね。
その他大勢の力
大衆の力も凄いと思うのですが