ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

短編小説 「茶髪男と黒髪女の恋」その7

あずさと次郎は
3時間近く
ゲームに興じていました。

最後に
モグラ叩きゲームをふたりでして
満点近くを出して
ふたりは
思わず抱き合って
飛び上がりました。

顔を見合わして
何も言わずに
ふたりは
ゲームやめて
ゲームセンターを出て行きました。

あまりにも
激しく体を動いたので
おなかがすいてしまいました。

それから
これも近くの
眺めの良い
レストランに入りました。

そこでふたりは
朝まで話し合うのです。

あずさ:
「もう眠たくないは、」

次郎:
「僕も、眠たくないよ
何故だろう
試験で徹夜したときなど
眠たいのに」

あずさ:
「そうそう
私もそう思うは、
あまり眠たくなると
眠たくなくなるのではないのかな。
それとも
別の何かの力かな。」

次郎:
「そうかもしれないな。
ところで
僕次郎と言うんだ。
君の名前聞いていないんだけど」

あずさ:
「そうだったわ。
名前も知らずに
遊んでいたなんて、、、
私の名前は
あずさよ。
よろしくお願いします。
次郎さんは
どこに住んでいるの
西宮北口?」

次郎:
西宮北口
会社の寮があるだけで
僕は石川県の金沢市
月曜日から
仕事で大阪に来ていたんだ。
今日の始発で
金沢に帰らないと
いけないんだ。
あずささんは
どこなの」

あずさ:
「私は兵庫県尼崎市園田よ。
金沢って
遠いんでしょう。
始発って何時。」

次郎:
「金沢まで2時間半だよ。
確か7時10分発だから
まだ4時間近くあるから大丈夫だよ。」

あずさ:
「もう4時間しかないんだ。
どんな仕事をしてるの?」

次郎:
「あの有名な松井さんが
宣伝している会社の
下請けをしている会社で
機械の整備をしているの、
大きな機械だから
大変なんだよ。
みんなで力を合わせないと
いけないんだ。
あずさはどんな仕事?」

あずさ:
「何に見える?
私自身はかなり気に入っているんだけど、
何に見える。
ヒントはいつも立ち仕事だけど。」