和巳が 「オー」と声を出した相手は 隣の男性でした。 そしてその男性も 「オー」と言って 顔を見合わしました。 そしてふたりは 笑ってしまいました。 後ろから 手が出てチラシを どんどん取っていくのです。 それで ふたりは一枚のチラシを持ってその場から 離れました。 和巳: 「こんなところで合うなんて 奇遇ですね。」 男性: 「奇遇 奇遇 でも必然かもしれないね」 和巳: 「ん? 必然? 、、、、 そうかも。 答え合わせしません」 (こう言って チラシを見せました) 男性: 「それもいいかな。 難しかった? できた? 何選んだ?」 和巳: 「そうしよ そうしようよ。 難しかったよ。 どうかな。 選んだのはjavaだよ。 あなたは何?」 男性: 「僕は C言語だよ。 大学で習ったし javaは難しそうだったから」 和巳: 「C言語やってるんですか? すごーい! C言語が分かるんだ。 すごいね。」 男性: 「C言語を選択したからと言って エライとは限りませんよ。 あ、 あそこの 角を曲がったところの 喫茶店で 話しない?」 和巳: 「この辺りを知っているの?」 男性: 「そりゃー 知っているよ。 僕関大の出身だから」 和巳: 「そうなんだ。 関大とはえらいんですね。」 ふたりは 角を曲がった 喫茶店に入っていきました。 喫茶店は 同じような受験生で ごった返していて 空いている席は カウンターの 隣同士しかありませんでした。 ふたりは狭い席に 寄り添う様に 座って チラシを真ん中において 午前中の問題集を 出して 答え合わせを しました。