ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「和巳の恋」第10話

和巳は決心しました。
そしてメールを送ったのです。

「私
自己採点したら
試験に
落ちちゃった。
ダメだよね。
あなたはどうだった?
今度こそ大丈夫だと思っていたのに
残念です。
次の機会は
絶対にがんばるから
一緒に勉強して下さらない。」
とメールしたのです。
『全くメールの内容と
事実は全く違いますが
この際だから
嘘をついてしまおう。』と
思っていたのです。

なんだかわからないけど
いいと思いました。

それで
送信のボタンを
目をつむって
一気の押しました。

押してからの
長い時間が流れました。
和巳には
じっと
待つしかなかったのです。
ロフトから
真っ暗な夜空を見ながら
少し涙目になって
じっとしていました。

それから何時間ぐらい
たったでしょうか。
メールの呼び出し音が
携帯からして
飛び起きました。

すぐに受信して
メールを見ました。

「僕も
残念ながら
ダメだったんだ。
同じだね。
一緒に勉強する案
いいね。
試験を隣同士に受けた縁で
次はがんばってみようね。

明日会えないかな。
連絡待ってるよ
そうそう
僕ね優っていうんだ。
君の名前教えてくれない。」
と言う返事でした。

和巳は
あー
優っていうんだ。
賢そうな名前だね。
「落ちていた」と
言って本当に良かったと
和巳は改めて
思いました。