夕子は
大きな紙袋と荷物を持った
徹を見て
びっくりしました。
「徹 来たの
どうして?
すぐわかった?
お部屋へどうぞ」と
驚いて夕子は言いました。
徹:
3時に大阪に着いたんだ。
家に帰る前に来たんだ。
家に帰っていると
遅くなってしまって
夕日には間に合わなくなると思って。
明日からは会社で遅くなるし、、、
今日しかないので
夕子:
わざわざありがとう
まー こんな所ではなんだから
お部屋に上がって
徹:
いいかな。
夕子:
いいわよ
何もないけど
ふたりはそういって
徹は夕子のお部屋に入りました。
夕子のお部屋は
ベッドを見えにくいように
下に大きめの家具を置いていました。
リビングはロフトにあって
ちょっと大きめのソファと
テレビが置いてあります。
徹はロフトに上がるように言われました。
荷物は下に置いて
南部せんべいの袋だけを
持って上がりました。
夕子は、飲み物の用意をするために
下に下りていきました。
徹は手持ちぶさたに
ロフトの中を
見渡しました。
女性のお部屋は
初めてなので
胸が少しどきどきしました。
まもなくすると
夕子が
土瓶とお茶碗・おしぼりをお盆に載せて
上がってきました。
夕子:
どうぞ
疲れたでしょう。
入れ立てのお茶をどうぞ。
徹:
ありがとう
温かいお茶おいしいね。
これ南部せんべい
分からないから
違うものを3つ買ってきたよ。
夕子:
ありがとう
ホーこれは
私大好き-
ありがとう
徹:
そお
好きで良かった。
このロフト何となく落ち着くね
夕子:
そうでしょう
職場の同僚も来て
そう言ってたわ。
ここで
夕日を見ながら
南部せんべいを食べるのが
良いのよ。
この天窓を開けてね
そう言って
天窓を開けました。
ちょうど
六甲に夕日が映えてとても綺麗な瞬間でした。
夕子:
見てみて
夕日が綺麗よ
徹はゆっくり立って
天窓にから見てみました。
天窓は
幅70cmほどしかないので
ふたりで顔を出すのは
狭かったようです。
ふたりは自然と
寄り添って
夕日を見ていました。
真っ暗になるまで
見ていました。
(この話は終わります)