ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ロフトで勉強しましょ 14話

十詩子と悟は
自転車で
国鉄尼崎駅に向かって走り始めました。

来たときと同じ道順ですが
途中で
もうすぐ駅というところで
十詩子は止まって
「私の家はあそこなの。
一番上の屋根裏部屋よ」と
悟に指を指しながら言いました。

悟は
「あー
屋根裏部屋?
なかなか良いよね。
ロフトだよね。」
と答えました。

十詩子:
ロフトって

悟:
ロフトというのは
屋根裏部屋のことだよ
天井が
斜めになっているだろう
斜めって英語で
ロフトと言うんだ
だから
屋根裏部屋をロフトって言うんだ。

十詩子
そうか私ロフトに住んでいるんだ
何か良いよね

と笑いながら答え
国鉄駅まで行きました。

そこで
悟は
「またね
次の日曜に
試験場で会おうね。
今日は楽しかったよ。
じゃーね」と別れを言いました。

十詩子は
軽く会釈で答え
手を軽く振りました。

悟は地下道で東海道線向こう側に行ってしまいました。

それから
市場によって
お魚と
明日の味噌汁の具の豆腐を
買いました。

お部屋に帰って
「これが私のロフトよね。
そう見ると何だかおしゃれなお部屋よね。
でも殺風景なお部屋よね
おしゃれとはほど遠いような気がするわ。

そうだわ
もっと綺麗にしなくっちゃ
もし悟さんがお部屋に来ることになったら
こんな部屋だったら
幻滅してしまう。
よーし
綺麗にしましょ」
と心の中で言って
魚を炊いて
そのお汁で
野菜を煮ました。