月曜日十詩子は また早く出社しました。 いつものように出社した敬子は 十詩子が 今日は早いと予測していました。 日曜日に 十詩子と悟が 喫茶店に入るのを 見ていたからです。 敬子: 十詩子今日も早いのね。 昨日あれからどこへ行ったの 十詩子: あれからって? 敬子: 何をとぼけているの 喫茶店に行ってからよ 十詩子: 見ていたんですか 言ってくれればいいのに 喫茶店に行ってから 帰りましたよ。 敬子: そうなの 他に行ってないの 直ぐ帰ったの 十詩子: 他には行っていませんが すぐには帰っていませんよ 夕方近くまでいましたよ。 敬子: そんなに話すことあるの 何を話していたの 十詩子: そうなの 聞いて聞いて 敬子さん あのね 私悟さんの 大学に 水曜日行くの ねえ どんな服で行くと良いかな こんな服で良いかな。 新しい服買った方が良いかな 敬子: えー 大学に行くの 何しに行くのよ ずーっと行くの 十詩子: 悟さんが 来ても良いというものだから 敬子: そんなこと話していたの 信じられない もっと他のこと話さないの 好きだとか 愛しているとか 話さないの 十詩子: そんなこと 話しませんよ そうなの そんなことを話すの 普通は話すの 敬子: 普通はそうよね 恋人同士なら そんな話をするんじゃないの 十詩子: そうなのか でも 悟さん楽しそうに 話していたのよ 私たちは 付き合っているんじゃないの 敬子: 私に聞かれても そんな話をしていると いつものように 課長が来て 話は中断されます。