ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ロフトで勉強しましょ 30話

朝まで考え
少し寝不足にになって
会社に行きました。
会社に行くと
敬子が
寄ってきて
「昨日良かった?
手をつないだ。」
と尋ねてきました。

十詩子:
手はつないでいません。
それより
私
大学に行きたくなってしまいました。
夜学に行く方法はないでしょうか。

敬子:
何っ
藪から棒ね
大学に行きたいの
悟さんと行きたいのね
そうよね
そうしたら
毎日会えるもの

十詩子:
そんなんじゃなわ
大学で
授業を受けた来たら
大学って良いところだと思ったの
もっと勉強したいの

敬子:
そうなの
男の人で
夜学に通っている人は
多いよ
今課内にはいないけど
昨年まではいたわ
卒業して神戸工場勤務になったけど
でも女の子で
大学の夜学に行った人は
聞いたことないわ。
でも
課長に聞いてみれば
そんなに勉強したいんだったら

十詩子:
そうなの

そんな話をしていると
課長が出勤してきて
話は終わり
仕事が始まりました。

午前中は
仕事が忙しくて
課長に聞くことが出来ませんでした。
午後の仕事が始まり
仕事が
少し一段落して
課長が
いつものように
新聞を読み始めた頃
十詩子は課長のところにやってきて
話しました。

十詩子:
課長すみません
お話があります。

課長:
十詩子さんなどんな話ですか。

十詩子:
私夜学に行きたいんです。

課長:
夜学とは大学のことかね

十詩子:
はい 夜学の大学です

課長:
困ったな
十詩子さんは
優秀だから
大学に行くのはいいと思うんだけど
制度上困ったな
君は
高校出で
地域事務職で
入社したことになっているんだ
地域事務職は
会社の細則で
夜学には行けないことになっているんだ
男性職員の総合事務職でないと
夜学は少し難しいと思うんだ。


十詩子:
そうなんですか
男性なら行けて
女性はダメと言うことですか

課長:
そう言う事じゃなくて
地域事務職だからなんだ
男女差別ではないよ

十詩子:
絶対ダメなんですか
定時退社で
間に合うと思うんですが

(課長は十詩子の熱意に
圧倒されてました。)
課長:
そうだよね
そうだ
本社の総務課長に一度聞いてみよう
明日本社に行く用事があるから
その時聞いてみるよ。
我が社では
社員が社員が勉強することを
昔から応援しているんだから。
十詩子さんも知っているように
隣の高校は
我が社の高校だったんだよ。
今は尼崎市に寄付してしまったけど
少し待って

課長はそう言うしかありませんでした。
十詩子は少し力を落として
席に戻りました。