ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ロフトで勉強しましょ 37話

十詩子は翌日
会社に行って
課長に
合格した旨報告して
奨学金や
夜学に行く書類
あるいは職種の変更の書類を
課長に渡しました。

課長は
「よかった。
よかった。」
と言いながらそれを受け取りました。

3時頃になると
課長に呼ばれた
敬子が
課員全員を周り
お金を集めていました。
定時になった時
課長から呼ばれて
行くと
課長は
金封を十詩子に
渡しました。

合格お祝いと
書かれていました。

十詩子は
課長始め課員全員に
何度も
お礼を言って回りました。

お部屋に帰って
夕ご飯を作っていると
家主さんが
お祝いを持ってきてくれました。

翌々日の日曜日
電話がかかってきて
悟に呼び出されて
喫茶店に行きました。
悟は
鞄から
お祝いを
渡してくれました。

それは
相当ぶ厚い袋で
悟は
自分の全財産だというのです。

十詩子は
そんなたくさんお金は頂けないと
言いました。

悟:
十詩子さん
これは
私の少ないけど
全財産なんだ。
小学校からのお年玉や
お小遣いや
大学に入った時の
お祝い金です。
ぼくは両親から頂いた
お金で
大学に行っているけど
十詩子さんは
自分の力で
行こうとしているのを
私は尊敬します。
これは是非受け取って下さい。
一緒に大学に行きましょう。

十詩子:
そんなにたくさんの
お金を頂けません。

悟:
じゃ半額がお祝い
半額は
出世払いと言うことで
良いでしょう。

十詩子:
ありがとうございます。

悟:
その程度のお金じゃ
足らないんではないの
入学金大丈夫

十詩子:
それは大丈夫なの
会社の奨学金を
もらうことになったの

悟:
良かったね
太っ腹の会社だね
良かった良かった

悟は
知りませんでした
その奨学金が
十詩子の将来に
大きな影響があることを、、、