十詩子はその翌日から 4時で退社して 自転車でいそいで尼崎駅に行き 電車に乗って大学に行きました。 大学に着くと 図書館に行って 悟とちょっとだけ会って それから授業を受けて 尼崎駅近くのお風呂屋さんに寄ってから 夜の11時前にロフトのお部屋に たどり着きます。 遅い夕食を作って 食べてから ちょっとだけ 勉強して そそくさと お布団に入って 寝てしまいました。 月曜から土曜まで 同じように 大学に行きました。 会社は土曜日は 昼からは休みですが 十詩子は 早引きする関係で 土曜日の午後も 残業して 仕事をこなしていました。 月末になって 仕事が忙しくなると 日曜日も出社していました。 敬子や悟を始め 十詩子の周りの人は 十詩子のがんばりが わかっていたので 体をこわしはしないか 心配でした。 そんな心配をよそに 十詩子は本当にがんばっていました。 そんな十詩子に 課長はある辞令を渡しました。