野村は 真由子が 「未来から帰ってきた」 と言う話を もちろん信用していませんが そんな話を する理由は 何なのか 不思議でした。 野村: 真由子さん 今日は4月1日でもないし 何故そんなことを 私に話すの 信用しないでもないが そんな突拍子もないことを その問いに 真由子は 「それはそうだ」と 思いましたが 話して良いものかどうか 少し躊躇しました。 でも 話さないと いけないことなので 話すことにしました。 真由子: それはね びっくりしないでね。 まだ手遅れになっていないから 心配しないでね 絶対だよ 今なら 大丈夫だから 野村: わかったから 続きを 話して 真由子: 前の世界では 野村さんは 今から 4年後の 夏に 胃がんで死んでしまうの まだ4年も先の話だから 今なら 大丈夫だから 野村は 悪い冗談だと思いながらも 真由子が そんな嘘を つくわけがないと思いもあって 一瞬ドキッとしました。 野村: そうなの その話は 本当なの 真由子: こんな事嘘を言わないわ 今から3年後の 秋口に 胃が痛いというので 病院に行ったら すぐに 胃カメラの検査をして それから その3日後に 手術を受けるの でもね 胃がんは 胃の裏まで達していて 近くの リンパ節にも 転移していると言うことで 一応胃を全摘 それから胃周りを 郭清して終わったけど 医師は 私に手遅れだと 言ったわ 真由子は そのことを思い出し 涙目になっていました。 それを見た野村は 真由子の話は 本当だと 思いました