知らせずに 行こうとする そんな行為が 大きな誤解を生んでしまうのですが 悟を信じていた 十詞子には 当然の行為だったかもしれません。 一方悟は 夢破れて 傷心で 尼崎に帰ってきます。 悟の心の中は 散り乱れて 信じる信じないが 混在していました。 でも十詞子の幸せを考えると やっぱり 悟は身を引いたほうが いいと考えに行き着いてのです。 東京の大学からの採用通知に 辞退の旨の返事をして 悟の母の見合いの話を 聞き入れたのです。 仲人は ロマンティックな クリスマスイブに 見合いの日を決め 十詞子と悟の 第二の誤解の日がやってきました。 その日悟は 見合い会場の 母親と一緒に行きました。 一方十詞子は 東京駅からのぞみの自由席に乗り込みました。