十詞子: それをもっと早く言ってよ 悟に会わせてくれるの もう17年も会っていないけど 悟に会わせて!! 妖精:おち着いてよ 十詞子: 落ち着いてなんかいられないわ どんな風に会わせてくれるの 妖精: 大丈夫 神様がね 十詞子は一途だから 悟に合わせてあげなさいと 言って 私に会わせる様に言ったの 私は 魔法が使えるから 会わせてあげるわ 今日はクリスマスイブだし 十詞子: えー 神様は私の心を 知っているの 妖精: 神様は何でもお見通し 十詞子の一途な 願いを 一夜だけでも かなえてあげるように 私に指図したの 十詞子: 神様は分かっているんだ でも一夜だけなの それでもいいわ 早く会いたいの どうすればいいの 妖精: まずは身支度をして ドレスアップするのよ 十詞子: それって私がするの 魔法かなんかで パーと一瞬にして シンデレラのような 豪華な衣装にならないの 妖精: 経費の関係でそれは今日はちょっと無理みたい 十詞子: 妖精の世界も大変なんだ 十詞子: こんな服でいいかな 妖精: 地味ね もうちょっと派手なのないの 悟と会うのよ もうちょっと派手でないと 十詞子: 派手なの少ないのよね 昔の服でいいかしら 妖精: 昔のほうがいいのよ そんなことを言いながら ピンクのワンピースに 赤のカーディガンを選びました。 十詞子は派手でちょっと恥ずかしかったけど 妖精がこれが良いというので 着てみました。 (と言うわけで 十詞子は 顔を洗って 服を着替えて 簡単な朝食を用意します。)