ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ロフトで勉強しましょ 完結編 その6

十詩子が気がついた
悟の劣等感を
取り除くために
十詩子は
悟の仕事のことを聞いてみました。

大阪市役所で
悟が設計した建物について
十詩子は聞いたり
今住んでいる建物について聞いたりして
「すばらしいー
見てみたい
一緒に見に行きたい
住んでみたい」と
絶賛しました。

悟は
聞かれたことには
答えますが
言葉の間に
空虚な時間が流れます。

十詩子は
こんな小手先のことでは
まったくだめだ
と気づきました。

悟と十詩子が歩道の上で
ぶつかってから
5時間がたっていました。
もう外は
クリスマスの華やかなイルミネーションが輝いていました。

十詩子はの光を見ながら
大きな決心をしました。

その後
悟と久しぶりの食事をしました。
十詩子が気を遣う食事でした。
「明日の夜も会ってほしい」と
悟に頼んだのです。

悟は
少し戸惑うような様子を見せた後
会う約束をしました。


悟をバス停で見送った後
急いで
十詩子は
部屋に戻って
工場についての報告書を
書き始めました。
資料やノートを見ながら
一字一字パソコンに打っていきました。
夜も寝ずに
作りました。
出社間近になって
ようやくできたので、
十詩子は身なりを整え
工場に向かいました。

出社した後
机に向かって
もう一枚の書類を作りました。

ふたとを持って
工場長の部屋を訪ねました。

工場長に
改善提案書を提出しました。

工場長:
十詩子君はやっぱり仕事が早いね。
早速読ましてもらうよ。
来年の初めにある役員会で
一度提案してみるよ。

十詩子:
ありがとうございます。
それから
これをお願いします。

こう言って
退職願を
工場長に出しました。

工場長は
それを見て
驚きを隠せませんでした。

工場長:
これは何だね
冗談じゃないだろうね。
何か不満でもあるのかね。
東京からこちらに来て
大変なのはわかるけど
これは困るよ
こんなものは
受け取れないよ
理由は何なの

十詩子:
一身上の都合です。

工場長:
一身上の都合と言われても
専務に話ができないよ
具体的には
何なの

十詩子:
あまり具体的ではないんですが
結婚なんです。

工場長:
えーっ
失礼
結婚が決まったのかね

十詩子:
まだ決まっていないんですけど
決めるためには
やめなければならないんです。

工場長:
何か見えないね
決まっていなかったら
やめる必要がないだろう。
専務に君のことを
よろしく頼むと言われているんだ
君が急にやめれば
僕の立場がないんだ

十詩子:
すみません。
専務には
私の方から
話しに行きますので
よろしくお願いします。

工場長:
専務だけではないよ
我が社の
大きな損失だよ
詳しい理由を聞かせてくれないか

そういう工場長に
十詩子は
悟のことを
話さないと
納得していただけないと思って
詳しく話しました。