ミチル: はーい 喜んで 私も行っていいのよね なんだかわくわくするよね そんなふたりの会話は 続きます。 翌日 遅い昼休みに 舞は 電話をしました。 舞: インターネットで見たんですけど 見学したいんですが 宅建主任者: ありがとうございます。 何時がご都合よろしいでしょうか。 舞: 今度の日曜日にお願いします。 宅建主任者: ありがとうございます。 承知しました。 どちらのお部屋を ご希望ですか 舞: ロフト付きのアパートお願いします。 宅建主任者: お待ちしております。 こうして 見学の予約をした 舞は ミチルに 今度の日曜日に 見学になったことを伝えました。 翌々日の夜 ミチルは 舞の家にやってきました。 ミチル: 日曜日ね 楽しみだわ どんな服で行くのがいいかな フェミニンな服装が良いかな 舞: 何言っているのよ 合コンじゃないのよ お部屋を見に行くんだから 別に女性らしい服装でなくても 良いんじゃない それにロフト付でしょ ロフトに上がらないといけないのよ スカートじゃあがりにくいでしょう。 あなたはロフトに上がらないのね ミチル: 上がるよ 絶対に上がってみたいわ 舞: それなら パンツで行かなきゃ ミチル: そうなの 新しいスカートで 行けると思ったのに 残念だわ 私パンツあまり持っていないのよね 新しいのを買おうかしら 今度付いてきてよ 舞: 駄目よ 今度の日曜日には 見学に行くのに 買いにいけないわよ ミチル: そうよね 舞: そんなことわどうでもいいの 今日は どんなものがお部屋に必要か 聞きたいの ミチル: 何が必要なのかしら やっぱり テレビよね テレビがないと ひとりの時は 寂しいわ それにテレビゲームできないじゃないの 舞: ミチル もっと必要性のあるものから 挙げてほしいの 私は テレビは なくても我慢が出来るわ ゲームもしないし ミチル: 舞は私と違って えらいのね そうよね じゃ テレビは後回しで 一番必要な物は お部屋に入ってきた時でしょう スリッパね 舞: スリッパ そうね スリッパはなくては ミチル: 玄関マットは いやそんな前に 蛍光灯よね 真っ暗じゃ 話しも出来ないわ 舞: ミチルはすごいよね 私と発想が違うわ 私なら 冷蔵庫とか 洗濯機とか思うんだけど ミチル: えへっ 褒めていただきありがとう。 舞: それから他には ミチル: そうね コーヒーとか お茶とか クッキーとか ケーキがあればもっといいよね 舞: あのねー ミチル: だから そんなものを 出せるようね 湯沸しポットとか コーヒー茶碗とか ケーキ皿 それに ティースプーン フォーク なんかも必要じゃない それを入れておく 食器棚も 必要ね あーそうそう ケーキを保存する 冷蔵庫も必要よね 舞: そうか いろんな小物がいるんだ ミチルって 本当は賢いんだよね ミチル: 舞は私を 馬鹿だと思っていたの そりゃ あなたはクラス一番の秀才で 私は 成績は いつも舞には かなわなかったけど それなりに 努力していたんだよ。 きっと努力という面から見ると 私のほうが 努力家で 頑張り屋なんだから 舞: それは 認めるわ なんとなくお嬢様育ちで いろんなことを 知らないと思っていただけで 馬鹿だとか思っていないから 本当に ミチル: 家では お母さんが 厳しいから お嬢様の生活は 無理よ 何でもさせられていたもの それから 何が必要かな 料理はしないというけど パンくらい食べないの 舞: そうよね パンくらい食べるかも ミチル: それなら パン焼き器も必要でしょう バターナイフも要るわね 舞: ミチルは バターが好きだからね ミチル: 私は 油が好きで 夜になると 首が伸びる 「ろくろっ首」か 舞: えー 首が長いのは 美人よね