直ぐに ミチルは お泊りセットを持って やってきました。 ミチル: この部屋いいよね 試験勉強で大変だろうから 引越しの時以来来ていないけど こんな風に片付いたら またいいよね。 広いお部屋でいいわ 白いクロスっていいよね。 どんなものにも合うみたいだし 私もこんな部屋に住んでみたいわ 舞私に協力してね 舞: それより前に 私のテストに協力してほしいの 論文テストがあるのよ 論文テストよ ミチル: そうなの そうよね 舞は成績はいつもトップだったけど 作文は苦手だったね 夏休みの 読書感想文 私が大方書いた時もあったわね 今も直ってないの 舞: それを言わないで 2時間で1000字の論文よ ミチル: 1000字なんて簡単じゃないの 直ぐに書けるよ お題は何なの 舞: お題って この問題集を見てよ ミチル: ほー そー あー こー 舞: ミチル 何をひとりで感心しているの ミチル: 分かったわ 1000字だから 起承転結では長くなりすぎるから 起承結で書けばいいの まず起の部分はね 問題をそのまま書くのよ それから 承の部分は 出来れば3個の例をだすの それから 結の部分は いつも同じ 「お客様のために」で終わればいいの 分かった? 舞: そんなに簡単に分かったら 苦労しないわ ミチル: じゃ 細かく教えるけど ちょっと高いわよ 舞: 分かりました。 ミチルが一人暮らしをするのを 応援するから それでいいでしょう。 ミチル: それならいいわ そんな約束をして ミチルは 舞に 論文の書き方を教えました。 夜もふけたので お風呂に入って ロフトから星空を見て 二人は寝ました。 翌朝ふたりは 同じように 朝日に起こされ 散歩に出かけました。 そんな勉強を 2回すると 物覚えのいい舞は もう十分に 試験に合格できる力を持っていました。 もっと早くミチルに 教えておいてもらえばよかったと 思いました。 図面のほうは 会社の先輩に 教えてもらいました。 実際の試験は 舞にとっても それほど難しいもではなく 手ごたえがありました。 それから1ヵ月後 もう冬になっていましたが 合格通知が来ました。