妖精に いろんなことを 指図される莉子でした。 やっとのことで 自分の家に 上がった莉子は 食卓の上を見ました。 から揚げと 野菜サラダ 煮豆とお汁が並べられていました。 莉子: わーおいしそう 食べてもいい? 妖精: 食べる前に話しがあります。 莉子: おあずけなの 食べてからでいいでしょう。 エーとなんだったかな そうだ 「天にいるかも 神よ 今日のから揚げを 私に 与えてくれて ありがとう。 明日も与えてほしいよ。 あすは、肉料理がいいな」 これでいいかな 妖精: あっ そんな言葉に代えている 今日は晩御飯抜き 莉子: 冗談よ ーー早口でーー 「天にましますわれらの神よ 今日の糧を 私たちに お与えくださいまして ありがとうございます。 明日もよき日なりますように 神様の祝福があらんことを」 妖精: 心がこもっていないわ やっぱりご飯抜きかな 莉子: すみません ーーゆっくりと心をこめてーー 「天にましますわれらの神よ 今日の糧を 私たちに お与えくださいまして ありがとうございます。 明日もよき日なりますように 神様の祝福があらんことを」 妖精: はいはい 莉子: 二度返事はよろしくありませんじゃないですか。 妖精: あらっ そうですね ごめんなさい。 じゃ 頂きましょう。 莉子: 頂きます。 ふたりは愉快に話しながら 食べ始めました。 妖精の作った料理は 本当においしくて 莉子は 大満足です。 莉子は 揚げ物は 苦手だったので 家では作らなかったので 妖精に作り方を 教えてもらいました。 今度の日曜日に 妖精が料理を教えるということで 話がまとまりました。