妖精は散々本を読んで 考えました。 「よし この手で行こう」 と決めて 莉子の家に帰ってきました。 そうすると 莉子がなにやら 浮かぬ顔で 座っているのです。 妖精: ただ今 遅くなってごめんね どうしたの 莉子 元気ないじゃないの 莉子: 、、、 お帰りなさい 星子 、、、 今日ね 会社の 健康診断で 陽性になったの 妖精: えー あなたが 妖精になったの 莉子: 何か間違えていない? 私健康診断で 腫瘍マーカーが 陽性になったの だから明日病院で 精密検査をしなければならないの 妖精: えっ 莉子さん 病気かもしれないの 心配ね でも大丈夫よ あなたは若いんだし 大丈夫よ 莉子: 若い人がなる 病気らしいのよ 妖精: そうなの でもまだ 病気と決まったわけはないんだし あなたなら 大丈夫よ 大丈夫と思うわ たぶん大丈夫 莉子: 星子さん あまり根拠がない慰めは もういいわ 私疲れたから寝るわ それを聞いた妖精は お布団を敷いてあげました。 翌日 莉子は 元気なく 病院へ向かいました。 妖精も一緒についていきました。 検査の結果は 3日後ということで 病院から帰りました。 しかしお医者さんの説明では 「3日後には 入院の支度をして 来たほうがいい」と 言われてしまいました。