ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

お花見とお月見 その4

昼の11時を少し回ったころ
急ぎ足で母親は帰ってきました。
手を洗う前に
母親は
ヘッツイさんに
火を入れてご飯を炊き始めました。

白いご飯だけの香りは
麦ご飯の臭いとは
全く違ういい香りです。

弟は
もうわくわくして
思わず叫びそうになるくらいでした。

母親は
火をくべながら
手を洗い
カンピョウと高野豆腐に味をつけて炊きました。

卵を帯状に切って
皿に並べました。

カンピョウは高野豆腐も切って
並べました。

生姜を漬けた
壷から
生姜を取り出し
切りました。

ご飯も音がして
炊けたの
少し蒸らした後
木の桶に入れて
酢と砂糖を混ぜたものを切るように混ぜました。

姉が呼ばれて
うちわで扇いで冷ましました。

母親は手際よく
海苔を敷きご飯を均等に並べて
その上に卵とカンピョウ・高野豆腐・生姜を上におき
巻いていきました。

20本近く巻いて
そのあと
水をつけた
包丁で切り始めました。
それを
まず皿の上に
切り口が上になるように
丸く並べ
二段三段とと積み重ねていきました。

皿に載せたのは
父親の分です。

もう一皿
母親の分を並べ
そのあと
洗った重箱のに
今度は横に並べました。  

重箱に
綺麗に巻き寿司が並ぶと
姉は
待っていたかのように
蓋をして
風呂敷に包みました。

姉と弟は
下駄を履いて
「行ってきます」と母親に言って
風呂敷に包んだ重箱を持って
家を出ました。

弟は
重箱を持ちたいと言いましたが
落としては大変なので
姉が持っていました。

その代わり
弟は
門(かど)にあった
ござを持って
家を出発しました。