ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ロフトダイエット その12

ロフトダイエット その12

その日は退屈とは
縁遠く
時間を過ごしました。

買った兵糧も
ほとんど手をつけませんでした。

もう十分にしたので
『わたしー
もう寝る時間だから
早く寝ないと
ママにー
怒られるシー

皆様お休みなさい』
と書いて
やっと終わりにしました。

やれやれと思いながら
ログアウトして
ぼんやりとパソコンを眺めていると

○○○の人が
ツイートしていました。
『lofteenさん
仲間に伝えておいたら
みんな君の事を
褒めていたよ。

もう寝たみたいだから
明日またね
いや明日は
ちょっと無理かな
土曜日でないと無理かも
お休みなさい』

「今頃帰って来るんだから
遅いよね
でも寝たことになっているのに
土曜日なの

そうなんだ。
土曜日まで
待ち遠しいな。」
と考えつつ
隣のかすかな
ジーと言う音が
なんだかわからず
寝てしまいました。

あまりに有名になってしまった
蛍子は
満足感だけが残りました。

「『ママにー
叱られるから
早く寝よう』
なんて
どこからそんな言葉が出てくるのか
不思議な感じもしました。

そんな言葉を書くと
なんだか
お母さんが恋しくなってしまいました。

それまでは
お母さんには
正月に会ったけど
別にホームシックになることもなく
過ごしていたのです。

家に電話を掛けられる時間でもないので
布団に入って
寝てしまいました。

次の日の帰り
模型屋さんに
寄り道しました。

何か当てがあるわけでもありませんでしたが、
ネットで有名になった
蛍子も
何か知識を高めておかないと
いけないかな
と考えてのことです。

蛍子は
ぼんやりの店の中を見回しながら
店を回っていました。
いつものように
商品を見ると言うより
人を見ていたのですが
何気に見ていると
部屋の隣の人
(益雄ですが
当時は蛍子は
隣の人とは知っていましたが
名前までは知りませんでした。)が
熱心に模型を見ているのです。

益雄は
商談が
相手の都合で
いきなりキャンセルになって
もう何ヶ月ぶりの
定刻の終業だったのです。

「あっ
隣の人ね

鉄道模型ファンだったんだ。
えー
熱心みたいだわ
そんなに好きなんだ。

きっと昨日私に
フォローしてきた人のひとりに違いないわ。
でも名前がわからないから
誰かわからないけど。

声を掛けるのもなんだし、、、

でもちょっとイケメンね。
私のタイプだわ

あんな人が退屈しのぎに
話しかけてきてくれていたら
いいのにね

でもそんな人じゃないでしょうね。

だって
この店の大方の人は
中年のおじ様ばかりじゃないの、、、

私のタイプじゃないし、、、、

あー
あっ
何で私ってこうなの
鉄道模型屋さんに
ナンパしに来たわけでもないのに
、、、、、

模型を見るのよね」
そんなことを考えて
見ていると

奥のほうに
模型を走らせるところがありました。

街や森の中に
線路や駅が作られていて
かなり
本格的です。