ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

アスカル帰還せよ その2

そして
2020年有人火星探査機を
作り始めた矢先
日本は破綻しました。

日本の破綻は
中国にあった
鈴木商店が
資金繰りが悪化し
その倒産が
銀行に飛び火します。
最大手の銀行で
取り付け騒ぎが起きると
日本破綻の噂が世界中を
駆け巡り
円は売り一色となります。

円は暴落して
日本では必要な原油を
輸入できなくなって
産業活動は止まってしまいます。

輸出は止まり国債の償還は
止まってしまいます。

銀行の倒産を止める力もなくなり
日本はそれから
暗黒の20年が始まります。

世界銀行から
厳しい条件付きで
融資されますが
それも焼け石に水
日本人の平均寿命も50歳まで後退します。

そんな日本を
絶望のどん底から
救ったのは
私の友人
お茶の湯博士です。

お茶の湯博士は、
火星探査に
世論が傾き
他の研究にまったくお金が回らなくなっていた最中
自費で
研究を続けていたのです。

その研究は
人間の免疫を調節する物質を
探す事です。

探す方法は
先人が開発していたのですが
ありとあらゆる物質を
研究しても
見つからなかったのです。

お茶の湯博士は
すでに体に良いと考えられるものすべてで
研究が済んでしまっているので
未知の物質かと考え
有機合成で
いろんな物質を作っていました。

作っては調べ
作っては調べの連続で
5年が経ち
日本が破綻していたのです。

お茶の湯博士は
研究費が底をつき
もう新しいものが
作れなくなった
そんなある日の事
朝食べた
卵とニンニクを入れた納豆の粒が
服に付いているのを
見つけました。

お茶の湯博士は
新しく物質を作らず
その納豆を
調べました。

朝から始めて
その結果が出るのは
いつものように夕方でした。

夕方になったので
いつものように
結果を
判定しようとしました。

でも
いつも
結果とは違うのです。

今まで何年も
出た結果とまったく違う結果が
画面に現れていました。