ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

アスカル帰還せよ その17

探査機から
きっと500mは離れてしまったのです。
慌てた
私は
探査機から
目を離さないように
Uターンしました。

あまりスピードを出すと
追い越してしまったり
ぶつかったりするので
ゆっくりと
探査機に戻り始めました。

この時
隣りにぶら下がっている
サリナさんの事を
まったく見ていませんでした。

私が
探査機だけを見て
運転していたんですが
その時サリナさんは
早く帰りたいもんだから
スピードレバーを
一杯に
引っ張ってしまったのです。

私は
びっくりして
レバーを
戻しました。
でもその時には
遅かったのです。

船外活動機
探査機に向かって
一直線に
進んでいました。

進路を変える事はできましたが
このスピードで
進路を変えると
もう
どこまでも行ってしまって
戻ってこられないと言う事になりそうです。

私は
張られたシートの中にわざと
突っ込んで
スピードを
ゆるめる方法で
行こうと思いました。

探査機が目の前に
来たとき
急反転して
スピードを緩めて
シートの中へ
軟着陸
したのです。

タイミングを間違えると
シートを突き破るか
または
シートで跳ねて
無残な結果になるところでした。

うまく軟着陸できたのには
ここでは
サリナさんの
思いがけない
協力があったのです。

でもそれは
結果として
協力になったと言う事かもしれません。