「サリナさん お湯を入れたら ダメ!!!」 と大声で言いました。 サリナさんは 私の方を向いて びっくりしていました。 無重力ですの 私は 飛ぶように サリナさんのところに飛んでいったのです。 そして サリナさんが持っている お湯のボトルを 取り上げて 向こうの壁の テープのところに着地しました。 サリナ: 何故? 取り上げるの 食べたいのなら まだあるから アスカル: そうじゃないよ 無重力で そんなたくさんの水を 撒いたら 空中に浮いて 探査機の 重要な部分に 水が入り込むと 故障してしまうじゃないか それに この程度の水でも 溺れる事もあるの 水は直接飲む以外だめ サリナ: でも食べたいわ 私食べたいー 私食べたい 私は困りました。 私が宇宙飛行士に選ばれたのは 粗食にも耐えられると言う事だけど サリナさんはそうではなかった。 美食家とまで言わないけれど 我慢はできなかったのです。 でもその場は お願いして ペレットの 宇宙食を食べてもらいました。 私には なかなか美味しくできていて ビーフ味とか 餃子味とか ピザ味とかあるんです。 みんな同じ形をしていますが 色は 少しずつ違っています。