ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

アスカル帰還せよ その19

「サリナさん
お湯を入れたら
ダメ!!!」
と大声で言いました。

サリナさんは
私の方を向いて
びっくりしていました。

無重力ですの
私は
飛ぶように
サリナさんのところに飛んでいったのです。

そして
サリナさんが持っている
お湯のボトルを
取り上げて
向こうの壁の
テープのところに着地しました。

サリナ:
何故?
取り上げるの
食べたいのなら
まだあるから

アスカル:
そうじゃないよ
無重力で
そんなたくさんの水を
撒いたら
空中に浮いて
探査機の
重要な部分に
水が入り込むと
故障してしまうじゃないか
それに
この程度の水でも
溺れる事もあるの
水は直接飲む以外だめ

サリナ:
でも食べたいわ
私食べたいー
私食べたい

私は困りました。

私が宇宙飛行士に選ばれたのは
粗食にも耐えられると言う事だけど
サリナさんはそうではなかった。

美食家とまで言わないけれど
我慢はできなかったのです。

でもその場は
お願いして
ペレットの
宇宙食を食べてもらいました。

私には
なかなか美味しくできていて
ビーフ味とか
餃子味とか
ピザ味とかあるんです。

みんな同じ形をしていますが
色は
少しずつ違っています。