アスカル:
サリナさん
お願いがあるんですけど
食糧製造ユニットを
組み立てるところがありません。
第2ユニットに
サリナさんが持ち込んだ荷物があるので
狭いのです。
あれを
整理しないのですが
サリナ:
ダメ ダメ
整理しちゃダメ
みんな必要なものだから
アスカル:
何も捨てると言っていません
こちらの居住区に
運びたいのです。
サリナ:
それはよかった
でも
ここもそんなに大きくないのに
どこに置くというの
アスカル:
だからこのあたりに置くの
サリナ:
じゃふたりはどこで寝るのよ
アスカル:
このあたりかな
サリナ:
そんなの
あなたと
カーテンもないの
いやだわ
そんなのいやだわ
アスカル:
でもこのままでは
食糧が足りなくなるの
サリナ:
うー
仕方がないかな
あなた私に変な事しないでよね
大丈夫?
アスカル:
変な事って
どんな事ですか。
食事を作ったりしてますが
サリナ:
僕はレディーなのよ
アスカル:
そうですよね
わかっています。
食糧製造ユニットを
働かせないと
困った事になります。
少々の事は
我慢して下さい。
私がそう言うと
サリナさんは納得したのか
カーテンを
狭くしました。
翌日
居住区に
食糧の山を運んできました。
散らばらないように
しっかり固定すると
残りの広さは
私が手足を伸ばせる広さと
同時にサリナさんが手を伸ばせる範囲になっていまいました。
当分は
私サリナさんは
寝息がわかる距離で生活する事になったのです。