書類の住所は 兵庫県尼崎市でした。 いつものように魔法でいくと 経費がかかるので 公共交通機関で 向かいました。 電車に乗って 園田を降りて それから西のほうに 線路伝いに 5分歩きました。 住所のところには アパートが建っていました。 2階の 204号室です。 表札には 川口と書いてありました。 「ここね 今は居るのかな 魔法で見てみようかしら やっぱりやめておこう 経費がかかるし 電気のメーターが回っていないから きっと居ないのよね」 と考えつつ 外で待つことにしました。 「エー何々 名前は 川口剛(かわくちたけし) 歳は60歳 わー 人間では 年寄りよね でも私より若いけど、、、、」 そんなことを考えつつ ズーと 待ち続けました。 妖精は 何よりも 忍耐強くないと 勤まりません。 夜になりましたが 帰ってくる様子がありません。 一晩そこで 過ごしましたが 帰ってこないのです。 付近の人が 不審に思ったら 問題なので 体を透明にしていました。 私は 魔法を使って 立って寝ることもできました。 「夜勤の仕事なのかしら」と 私は思いました。 そして 翌日の朝になった時 ドアが開いて 中から 剛が出てきたのです。 「えー 剛さんは家に居たの 何と言うこと 外で待っていた私は 何なの 魔法を使って 確認すればよかった 電気も使わず 何をしていたのよ」と思いつつ 剛に近づきました。 急いでる様子の剛は 私が近づいてきても 気に留めることなく 通り過ぎていきました。 「あのー ちょっと、、」 と叫びましたが 剛は 走って 向こうのほうに行ってしまいました。 星子は追いかけることはできましたが 追いかけても 急いでいるので 相手にされることはないと考えて やめました。