またドアの前で 待ったのです。透明になって 10時間後 暗くなりかけた頃 剛は帰ってきました。
私は 近づいて 「剛さんですね 私は 妖精の星子です」 と言いました。
でも剛は あたりを 不審そうに見渡すばかりです。
星子は その時まだ自分の体が 透明であることに気が付いたのです。
私が 透明でなくなって 剛の前に パッと現れたものだから 剛は 驚いて 後ずさりしました。
星子: 私は 妖精の星子です。
剛: 妖精なんですか。 私をどうしようとするのですか。 私は いいことはそれほどしていませんが 悪いことは しませんでした。 いや少しはしたけど 神様に怒られるようなことは したことありません。 私は 無実です!
星子: 剛さん なんか誤解されていませんこと 私は あなたに協力するために やってきたのです。
剛: 何に協力してくれるんですか。 別にあなたの助けを借りるようなこと していませんが、、、
星子: 神様からの特別の命令で あなたが 急な階段を 転げ落ちないようなものを 考案するのを 手伝いなさいと 言われてやってきたのです。
剛: えー えらい 細かいことを 神様は見ておられるのですね。
星子: そうですよね こんな細かいことと思うようなことを 指摘されますよ。 ところで立ち話もなんですので 家に入れてください。 ズーと外で待っていたもんだから 足が疲れて 棒になってしまいます。 28時間待っていたんですよ。
剛: そんなに待っていただいてたんですか。 でも昨日は ズーといましたよ。 それはそうとして 家にどうぞ