剛の家は 入り口のドアを開けると 1畳ぐらいの広さの玄関があって それから直ぐに階段があるのです。 その階段は 星子が経験したことのないような 急な階段で 手すりを持たなければ 怖くて上れないような階段でした。 剛はなれているのか ひょいひょいと 上っていきました。 星子は 後に付いて 手すりを持って ゆっくりと上っていきました。 2階に上がると そこは意外に広くて それから 綺麗に片付いていました。 剛は綺麗好きだったのです。 居間の窓際のソファーに 私は言われて座りました。 剛は 暖かいインスタントコーヒーを入れて 出してきてくれました。 星子: ここの階段急ですね 危なくないですか 剛: そうですね 何回か 滑って落ちました。 夏の薄着の時に 落ちると 背中をすりむいて 痛いんです。 それにお風呂が入れなくなるので 本当に困ります。 でもここ1年は 落ちていませんよ。 星子: 一年は落ちていないって 一年前に落ちたと言うことですよね それは痛そう 何か対策は しないですか 剛: 手すりもあるし 仕方がないとおもいます。 それにこの家 階段以外は気に入っているんです。 ところで あなたは 一体誰なんですか。 何のために来たんですか。