ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ロフトの妖精 その27

神様の意向を受け
星子の処分が決まったのは
星子が
ベッドに入ったときでした。

その命令は
直属の上司に伝えられました。

上司は
妖精でない星子には
会えないので
書面を
ベッドに届けました。

私の顔の上に
その手紙は
突然落ちてきました。

私は
その手紙を見ました。

『10年間妖精籍を剥奪する。
10年間は人間界で暮らす事。
10年後妖精に復帰させるので
その日のために
妖術を磨くために
一部の妖術の使用を許可する』というものでした。

他の妖精なら
この処置は
誠にもって
過酷な処置です。
10年もの間
人間界から出られないのですから
つらいものです。

しかし私にとっては
とっても
好ましいものでした。

私は
少なくとも
10年は
剛の横におれる事になったのです。

もう
うれしくて
うれしくて
すぐに
剛を起こして
伝えたかったのですが
恥ずかしいので止めました。

翌日
私は
早起きして
剛の寝顔を
じっくり見ていました。

「一緒に暮らせるのよね」
と独り言を
言ってしまいました。