ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

昭和30年頃の お正月 その11

弟は
ただゆっくりと
父や母が
しているので
驚いていました。

いつもせかせかと
食事をのみ込み
食べているのに
今日はゆっくりと
ごまめ(田作り)を1匹ずつ
食べていました。

こんな時は母は
食前または食後に
正月に食べるものは
いろんな意味がある事を
説明しました。

「数の子は
子宝に恵まれるように

(この時代は
数の子はやすいもので
たくさん食べました。

母親が
弟を生む前には
ご飯のおかずとして
たくさん食べて
腹ごしらえをしたそうです。)

黒豆は
まめまめしく黒くなるまで働けるように

(現代は働かない方が
良いみたいですが
労働は当時は誠に尊重されていました。)

ごまめ(たづくり)は
作物がよくできますように

(元々田んぼの肥料とする
鰯を
食べるとは
如何なものでしょうか。
もちろん食糧用のものを
食べているのですが)

レンコンは
向こうがよく見えますように

(レンコンは
美味しいですよね
でも穴から
向こうをのぞいて
どうしようというのでしょうか)


くわいは
芽が出ますように

(クワイは
小さいのに
大きな芽がでていますよね。
でも私自身は
その芽が大きくなっているところを
見た事がないのですが)

」
とそんな事を
正月の暇な時間に話しました。

食べると
それからお布団の中に
入ります。

正月は冬
満足な暖房器具がない時代なら
ふとんが
一番暖かいですから。

それから
毎日開けている
雨戸は
開けません。