私の上の姉が 薬石効なく他界致しました。 享年85歳でした。 生前のご厚情に厚く御礼申し上げます。 大正の最後の年に生まれ 昭和の大恐慌 戦前 戦中 戦後の動乱期を過ごし 夫婦で 一致団結して 節約に節約を重ねました。 それは節約というのではなく 当然の行為としての 消費です。 だからといって 体に悪い事はなく 健康にはよい節約です。 節約するためかどうかわかりませんが 他人とも交わる事がありません。 死に際まで 人を頼る事もなく 弱音も言わず 一言で言えば 「壮烈な一生」の最期をだったと思います。 こんなにも 自分の考えだけで 生きて行くのは ある意味では 考える事もなく 一途に生きるその道は 容易にも見えますが 大変な気もします。 最期の別れの時に 私は 大姉に 「ご苦労様でした」という言葉と 涙で送りました。 阿弥陀仏様 大姉を 弟子に加えて下さい。
