ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

神様はきっとおいでになられます。

神様の存在を
否定する皆様へ

こんな風に神様がおられたら
あなたはもう否定できないとおもいます。




死後の世界は
あると思いますか。

今この世界が
不可思議な世界なので
死後の世界も
きっと実在するという考え方もあります。

しかし
世界的に有名な物理学者が
存在しないと
断定しているのも
事実です。

物理学の世界では
暗黒物質といって
目に見えない物質の存在まで
断定しているのですから
死後の世界が
存在しないのは
事実かもしれません。

宗教の長と呼ばれるような方々も
きっと心のどこかで
死後の世界を
不審に思われている方も多いのではと
思います。


そんな死後の世界が
存在すると
そして
神が存在すると
思って書いたのが
本作品です。

時代の潮流から
相当外れて
淀んだところにできた
泡のようなものと
考えていただいて
結構ですが
私の大きな願望です。




場所は
人間界では
あの世と呼ばれるところです。

そこには
神と呼ばれる
もの
どんな風に言ったらよいのでしょうか。
人間界から見れば
形がないのですが
その世界では
形に変わるものが
あるのです。



神は
この世界ができたときに
大きな
法則を作りました。

それは
人間界で言う
自然法則です。

たぶん
人間が見出している法則は
神が創った法則の一部でしかありません。


その法則にのっとって
宇宙は生じ
膨張しています。

作るときに
この世界とは反対の
反物質も同時に作っています。

そうでないと
うまくこの世界が
回らないからです。

神はこの世界を
計画するために
入念な下準備をしていたのです。

そうして
作ってから
百数十億年が過ぎました。

神にとっては
時間の流れも
制御できますから
短い時間でした。

巨大な宇宙に進化した
この世界を
神様は見ていました。

宇宙のはずれに
なにやら
自己増殖できる生物を
発見したのです。

神は
予想通りだと思いました。

それから
数億年経ったある日
そこを見ていると
意思を持った
生き物がいることを
発見しました。

神様はそれまであまり観察していなかったのです。
宇宙が広いので
見なかったというのが
そのときの神様の
言い訳です。

神様が
地球上に
人間を
見つけたのは
今から
2000年ほど前でした。

神様は
最初詳しく観察しました。

「この人間という個体は
意思を持っているが
きわめて野蛮だ

生物の原則の
種同士殺しあわないというのを
平気で破っている。

その上
死後の世界や
超自然的な
神まで
創造している。

なんてこった」と
神様は思いました。

神様は
時間を
少しさかのぼったりして
尚も
観察しました。

観察すればするほど
不思議でした。

残酷かと思えば
あまりにも寛容で
そんな人間に
神様は
憐れみというか
親しみというか
そんなものを感じました。


神様自身も
ひとりで生きてきて
寂しくなったのかもしれません。

そこで
ひとりを選んで
神様の世界に
連れてくることにしました。

生きている人間を
そのままこちらに連れて来ることは
物理的に無理でした。

地球の環境に
神様の世界を
変えないといけないからです。

できないことはないですが
時間もかかるので
別な方法をとることにしました。

死んだ人間の
記憶と意思だけを
こちらに持ってくる方法です。

そんな風にすると
こちらの世界では
神と同じ
様に振舞えるのです。

そこで
人間界で
一番よさそうな人間が
死んだのを見て
すぐに
それを実行しました。

こうして
最初に
神様の下に
生まれた人間が生じたのです。

神様に最初に会った人間は
本当によくできていて
神様と
意気投合したのです。

神様の仕事の
手伝いもしたので
大変気に入って
もうひとり
またもうひとりと
死んだ者を
神様の世界に
連れてきました。

そんなことを続けていると
段々神様の世界に
人間が多くなってきます。

そうすると
その人間同士で
争うものも出てくるしまつです。

そこで
神様は
来る人間を
選択することにしました。

神様の世界でも
うまくできるような人間と
できない人間です。

うまくできる人間のみ
神様の世界に
来ることができるのです。

そうすると
トラブルもなく
スムーズでした。

神様の世界に来ている
人間たちは
段々増えてきて
そんな人間たちの中に
いろんな考えを
持ったものが
でてきます。

その人たちの中には
こちらの世界(神界)から
あちらの世界(人間界)を
何とか助けられないのか
神様に
お願いするものも多くできてきました。

人間界では
中世と呼ばれるころで
戦争や
飢餓・自然災害で
たくさんの人が
亡くなっている時代でした。

神様は
そんな状況を
見てはいましたが
特に助けることもしませんでした。

自然の法則を決めて以来
単に傍観しているのが
神の勤めと思っていたからです。

このような状況で
神界の人間たちは
とても悩みました。

子孫が
不幸になるのを
見ていられなかったのです。

再度
人間界に
戻してほしいと
願うものも
出てきたのです。

神様は
人間界の人間の状況や
神界の人間の願い
を聞いて
神様としても
大いに
悩みました。

自然の法則を破って
人間を助けるか
はたまた
神界の人間を
人間界に復帰させるか
どちらにしても
今までとは違うことでした。

このことについて
始まって以来
悩みました。

でも自然の法則を
変えることは
できないと思いました。

時間を自由に操ることができる
神様ですが
これについて
何十年も悩んだ末
次のような結論に達しました。

それは
「神界の隣に
新たに
世界(冥土とでも呼びます)
を作って
死んだ人間たちを
こちらの世界に
連れて来る」
というものでした。

それとともに
神界にいる人間たちの一部を
そちらに移し
新たに自治をさせるのでした。

こうして
冥土が出来上がり
最初のうちは
選ばれたものだけが
冥土に移ってきました。

この選ぶ基準は
「冥土でも問題なく暮らせる」
と言うものでした。

そしていくばくかの時間が流れた。

冥土には
多数の人間が集まり
来た人間たちは
楽しく過ごしていました。

冥土に来る人間
神様が作った基準に従えば
5パーセント弱で
人間界では
大多数の人は
選ばれていませんでした。

選ばれて
神界にいた人間たちや
冥土にいた人間たちは
「神様にもっと
たくさんの人を救ってほしい」
願い出ました。

神様は
ある人を助け
ある人を打ち捨てる
そのようなことを
自身がしていることに
大変自己嫌悪の念を覚えていたのです。

しかし選別もせずに受け入れると
冥土が
人間界のような
悲惨な結果になってしまうことは
誰にでも
容易に想像できました。

そこで
神様は
人間を
改造しようと思い立ちました。

簡単に言えば
悪い心を持った人間を
正しい心に変えてから
冥土に連れてくるということでした。

言葉で言えば
簡単ですが
果たして
そのようなことが可能か
神様の力をもってしても
不可能ではないかと
考えたのです。

神様は
広くこの方法を
神界の人間や
冥土界の人間に
問いました。

数々の意見が出ましたが
その中に
神様が
目をとめたのは
「同じ宗教の人間ことに
冥土界を
作るというものでした。

人間界には
すでに
概念として
あの世の存在を
肯定する考え方があったのを
利用しようというのです。

それぞれの
冥土は
孤立していて
他とは交わらないように
作ることによって
同じ考え方の人間を
まとめ
そしてそれらに
自治をさせると
うまくいくのではないかと
神様は考えたのです。

こうして
各宗教に基づき
冥土が形成されました。

どんなに小さな宗教についても
作りました。

各宗教の枝葉にいたるまで
作りました。

その数は
十万になりました。

冥土には
広さという概念がありません。

逆に言えば
無限大の広さを持つのです。

各宗教観にあわせて
冥土は形成されていますから
最初から
幸せにすごすものや
最後の審判の日まで
待たないといけないものなど
いろいろでした。

各冥土から
他の冥土は
わからないように隠してありました。

そのため
冥土に来たものは
自分たちの教えが
正しいのだと
思っていたようです。

こんな風になると
トラブルは
少ないように見えますが
これが結構あって
各冥界の
責任者は
困っていました。

また
無宗教名者を
どのように扱えばよいか
などについても
特に大きな問題でした。


神様は
人間の冥界ついての
問題に
かかりっきりで
他の宇宙の事柄まで
手が回らない有様でした。

そこで
人間のことだけを
考える
自分の分身を
作ってしまいました。

神界では
全宇宙を左右する神と
宇宙に比べれば
本当に微小な世界の
人間だけを
左右する神に分かれたのです。

人間界を観察して
各冥土の世界を監視し
神界の人間も
見なければならないのですが
処理能力の
優れた神様ですので
手持ち無沙汰になって
別のことも
考え始めました。

それは
冥界の人間を
現世に戻して
もっと
よりよい
現世を作り出すという
神様が創った
最初の法則を
破るものでした。

この計画は
神界の
人間たちによって
立案されていました。

宇宙の全てを
左右するもうひとりの神にも
賛同を得て
行うことになりました。

選ばれた
人間は
数百万規模に上ります。

各地域均等に振り分けられ
冥土の世界で
品行正しいものが選ばれました。

帰る世界は
元の世界とは
まったく別の世界です。


こうして
計画が実行されると
現世の世界の
人間の質がよくなり
ひいては
人間が
幸せになることが
期待されたのです。

時間の軸を
行ったり来たりできる神は
その結果を知るのは
そう長くはかかりませんでした。

結果は
神にとって
満足できるものではありませんでした。

確かに幸せになる人は多くなりましたが
前よりも
闘争心が
大きくなって
悲惨な結果ー戦争ー
になってしまう事があったのです。

神様は
人間の闘争心
そのものが問題で
その闘争心は
人間の本性だと
見抜いてしまったのです。


神様は人間の闘争心は
限りなく行われた
戦争にあり
よき人材が
戦死したためだと考えました。

「よき人の子孫はよき人になることが多い」
ことは
誰にでもわかる事実です。

神様は
戦死した人の中から
選別して
よき人を
現世に戻す計画を
立てました。

しかしこの
よき人の選別基準が
難しいのも事実です。

全知全能の神でさえ
これは難しかったのです。