ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

妖精のお食事 その4

剛は
カロリーが少なくて
量が多い
そんな
美味しいお菓子があったら
星子が喜ぶと思いました。

特に
星子は
ロールカステラが
大好きで
よく食べていました。

ひとつ分のカロリーで
ふたつ食べられれば
星子は
もっと喜ぶと考えました。

でも
どのようにして
そんな魔法のようなことをするか
わかりませんでした。

そんな事を考えつつ
実験助手の仕事をしていました。

かき混ぜても
泡立たないような
仕組みを作るのが
当面の実験の
目的だったのですが
この泡立つ
と言うのが
剛は
気になっていました。

泡立つと
かさが増える
即ち
量が増えるのです。

それを
利用できないかと
思ったのです。

しかし
普通に
泡立てて
スポンジケーキや
生クリームを作っては
目的のものはできません。

スポンジケーキを
作るために
メレンゲを
いくら泡立てても
量が増えないし
たとえ増えても
小麦粉を混ぜれば
しぼんでしまうでしょうし
生クリームは
あまり泡立てると
分離して
泡が消えてしまいます。

尋常な方法では
無理だと思いました。