ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

妖精のその後 その4

剛は
痛いのと
眠気と疲労感のために
一日中寝ていました。
剛が
目覚めたときには
いつも
星子が
のぞきこんでいました。


剛:
星子さん
寝てばかりですまんな
迷惑かけて
本当に申し訳ない

星子:
そんな事ないです。
困ったとき
助け合うのが
夫婦でしょう。

楽しいときにだけでは
ないのです。

剛:
でも
結婚してから
こんなにすぐに
悪くなって
星子さんを
幸せにすることもできずに


星子:
そんなことないです。
剛さんと
一緒に暮らして
うれしい

こんな介護するのも
とても幸せよ

剛:
そういってくれて
ありがたいけど
そんなはずはないよね

星子:
病人の介護
初めてではないの

だいぶ昔になるけど
妖精のお仕事として
介護したことあるの

あの時代は
介護とは呼ばなかったけど

剛:
へー
病人の介護のお仕事って何

星子:
今から
180年くらい前の
天保の大飢饉の時に
今の仙台の近くに
神様の指示で
行ったことがあります。

それは
もう
どういったらいいのか
言葉にできないような状況でした。

先輩の
妖精と行ったのですが
ウロウロするばかりで
何もできませんでした。

そんなことを考えると
今は幸せです。

好きな人の
世話ができて
うれしいです。
いや
どういったらいいのでしょう。