ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

防音遮音について

お部屋で大きな音を出しても隣の人に迷惑をかけないような構造だったら
ゆったり快適に過ごせますよね。
そのためには特殊な構造にする必要があります。
いわゆる防音構造です。
こちらの音がとなりに聞こえないということは向こうの音も聞こえないと言うことです。

防音するためには、大きくふたつの方法があります。

  • 既存の壁・天井・床を防音構造にする。
  • お部屋の中にもうひとつ防音室を作る。

それぞれの方法にはメリットとデメリットがあります。

防音方法\特長 メリット デメリット 
既存の壁・天井・床を防音構造にする。  お部屋が極端に小さくならない 50dB以上の減衰を得ることは難しい。お部屋の構造によっては工事が大変な場合がある。
お部屋の中にもうひとつの防音室を作る。 50dB以上の高度な防音が可能 お部屋が高さを含めて小さくなる。お部屋の構造によってはできない場合がある。

既存の壁・天井・床を防音構造にする

既存の壁・天井・床を防音構造にするためには下地が必要です。下地が充分でしたら防音・遮音材を何重にも張ることによって壁・天井・床については、所定の防音性能を得ることができます。
入り口や窓・換気口・クーラーの貫通孔・電気のコンセント等々の開口部等も遮音する必要があります
これらの開口部を含めて全体を遮音しなければならず細やかな遮音しなければ40dB程度が限度です。
また、固体伝導音は遮音しにくい構造です。低音域を遮音するのはこの方法では不可能です。

壁の防音

壁の防音には壁に適切な壁材を張ることによって達成します。防音のためには「重いもの」「共振しないもの」が適切です。汎用の壁材の中で安価で適切な材料は石膏ボードと遮音シートです。

床の防音

壁と同じように防音する必要がありますが、床には特殊な事情があります。それは床を直接踏んだり落としたりしたして床自体が音源となることです。音源が直接防音材や下地に接触していると固体伝導音として伝わります。ひとつの材料として固体伝導音を遮断することは不可能なので材料として縁切りにしなければなりません。その材として特に開発されたのが遮音フロアーです。遮音フロアーは裏にフェルト貼り表面材の裏に小さな切れ目を入れて固体伝導音を伝わりにくくしています。
防音する部屋が1階の場合には遮音フロアーを張る必要がありません。安価な石膏ボード・構造用合板の二重貼り以上を施しています。

天井の防音

天井の防音は壁の防音床の防音とその剛性(力を加えたときに生じるたわみのできやすさ)が全く違うためその対策が大きく異なります。剛性が小さいため 音の振動に共振するのです。共振すると何重にも防音材を張っても効果はありません。共振しないような構造が必要で天井の場合は上階の床と共振することがネックになるので共振しないように縁切りが必要です。例えば防音天井のような方法が良いと思います。

開口部の防音

20dBから30dB以上の防音をするためには開口部の防音が必要です。

窓の防音

窓の防音は窓自体を遮音性能がよいものと交換する方法と二重にする方法があります。性能の良いものに交換する方法は、外部周りをさわり大変ですので窓をもうひとつ作る方が廉価で安全です。

出入り口の防音

出入り口の防音も窓同様性能の良いものと交換する方法と二重にする方法があります。出入り口を二重にする方法は設置場所等が必要ですので通常は防音性能がよいものをに交換する方法がとられることが多いです。

換気口の防音

防音構造にすると自然な換気はほとんど不可能になります。能動的な換気が必要でもちろん換気口も防音する必要があります。換気口に防音するには換気チャンバーで行うのが普通です。

電気コンセント等の防音

40dB以上の防音をするためには電気コンセントのような小さな開口部についても防音する必要があります。通常の電気コンセントには遮音性能はありません。

お部屋の中にもうひとつ防音室を作る

お部屋の中に組み立て式の防音室を作る方法です。軽くできているものが多く建物に負担をかけないようになっています。換気装置もあって快適なように製作されています。お部屋の中にもうひとつ防音室を作りますのでお部屋がひとまわり高さを含めて小さくなります。

吸音について

吸音は効果的な方法です。吸音率が低いお部屋の吸音率を上げると確実に静かになります。しかし吸音率が充分に高いお部屋になると吸音材の効果はあまり期待できません。何もないお部屋は吸音率が低く家具やベッドなどをおくと吸音率は高くなります。