ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

妖精のその後 その13

数時間
剛と
星子は
廊下で待っていました。

不安でしたが
そんなことは話さず
よいことばかりを話していました。

元気になったら
旅行に行ったりしようとか
昔考えた
段違い階段を
もっと普及しようとか
普及のためには
いろんな方法があるとか
話しました。

廊下には
ふたり以外いなくなってから
数時間経った後
診察室に呼ばれました。


医師:
お待たせしました。

血液検査の結果がでなかったもので
時間がかかってしまいました。

結果なんですが


一呼吸置く医師の話を
食い入るように
ふたりは聞いていました。

医師:
それが
今日の結果だけでは
診察がつかないことがわかりました。

細菌培養をしてみないと
わからないので
一週間後に
来て下さいますか。


それを聞いて
剛と星子は
がっかりしました。

医師の話を要約すると
はじめ医師は
脊髄液圧が上昇して
症状が出ているのか考えていたのですが
しかし液圧が高くないので
感染症かと 
その他のものを
検査中とのことだと言うことです。


剛と星子は
結果がまだわからなかったので
がっかりして
帰り始めました。

帰りの電車の中で
剛は
「悪い方に考えずに
きっと
よいから
一週間後になったと
考えた方が良いのでは」と
星子に言いました。

星子は
「そうだよね」
と言って
急にふたりは
よいことだけを考えることにしました。