ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

正月企画 ロフトの妖精続編 その3

剛と
星子は
隣人のあとを付いて
家の中に入りました。

家の中はよく片付いていて
その奥の
こたつの中に座っていました。


咲子は
人懐かしそうに
隣人を見て
「おはよう

よく来てくれたね

そちらさんは
誰なの」と
聞いてきました。

隣人が
「ボランティアの人よ」というと
咲子は
すっかり信用して
「ありがとう
親子で
来てくれたの
ありがとう」
と答えました。

剛と星子は
こんなに簡単に
信用されるなんて
拍子抜けでした。

星子は
『私ひとりだったら
きっと信用されていないでしょうね
剛さんとふたりだからだわ』と思いました。


剛は
早速どんなところが
不自由なのか
聞いて
メモ書きして
「あそこの段差を無くして
そこに手すりを
そしてここにも手すりを
それから
ここにフックを
、、、、、

     」と
たくさんの改善点を
聞き出しました。

星子は
その手際の良さに
少し驚かされました。

『私だったら
そんなにうまく聞き出せないわ。

やはり人間を経験したものの
利点よね

妖精には
分からないもの』と
思いました。


剛は
星子に
この家の仕事のために
ホームセンターに行って
材料や道具を
買いたいと
言いました。

星子:
剛さん
それはおかしいわよ
私たち
妖精よ
ホームセンターで
買ってどうするのよ

魔法で
パーと
作らなきゃ

剛:
でも
ボクそんな力ないし

星子:
それじゃ
進歩ないんじゃない

私たちは
神さまの
手先として
働いているのだから
人間のように
仕事をするのは
どうなのよ

剛:
そうなんだけど
ホームセンターで
地道に
仕事をした方が
、、、
やっぱり魔法の方が
良いかな

星子:
剛さんは
妖精になったんだから
妖精として
生きていった方が良いんじゃないでしょうか。

人間でも出来ることなら
そんな方法もよいけど
もし
もっと
大きな課題が与えられたら
そんな時は
出来ないじゃないですか。

やっぱり魔法で
解決するのが良いんじゃないでしょうか。

剛:
私が
人間として出来ないことなら
それは星子さんが
してくれたらいい

私は
人間が出来ることを
やったらどうかな

妖精としては
ダメかな

星子:
それは
私が決めることではありません。

神さまに
お聞きしないと
その答えはないと思います。

課長を通じて
上申書を
出してみましょう。

でも
その答えは
相当先になります。

咲子さんは
急ぐでしょうね

今回は
私が
魔法で
解決しましょう

剛さんは
見ていて下さいね。